手造り居酒屋
愛想のいい女店員が私の注文を調理場に伝える。
分かった、という合図は「アイヨーッ」という声。
蕎麦が出来る間、店にある日経新聞を斜め読み。
5分でタヌキ蕎麦が出てきた。
揚げ玉にシャリシャリ感がない。
それにもっと青いものが欲しい。
うーんイマイチだな。
やっぱり「高田屋」はせいろのほうがいい。
タヌキ蕎麦は越谷の「朝日屋」のほうが旨いかな。
2年前同じ職場で働いていたKさんと、6時に交番の前で待ち合わせ。
時間がたっぷりあったので、本屋に寄る。
本屋は、3,40分つぶすのに最適である。
6時ジャストに交番前に着く。
Kさんは来ていない。
交番の中にある時計を見る。
するとスプリングコートを着たKさんが駆け足でやってきた。
彼と会うのは2年振り。
ちょっと、おつむが薄くなった。
床屋に行ったの?と尋ねてみた。
「うん、短く刈りすぎたよ」
「いや、決まってるよ」
行った店は交番の後ろの路地を入ったところ。
「手造居酒屋」とある。
本当に黒光りした梁が天井を這っている昭和の居酒屋だった。
30人くらい座れる座敷がある。
厨房には60歳半ばの店主。
外は女将さんと娘。
家族できりもりしている。
まず生ビールとカツオ、ホタルイカ(写真)。
その後、Kさんが冷や奴とシラスおろしを注文。
健康食である。
後で分かったのだがKさん糖尿病で薬を飲んでいる。
私のような飲んべえにお付き合いありがとう!