嫌われ者

osyousan2006-01-31



和食レストランに入る。
新聞を取ってカウンターに座った。
今日の日替わり定食は「鯖味噌煮」だった。
カウンター中にいる板さんは新顔である。
年の頃は50ちょい過ぎ。
若い板前に手順を教わっている。
ここでは単に仕事を知っている新顔である。
再就職の職人はこの扱いが嫌になり、辞めてしまう。


私に鯖の味噌煮が運ばれてきたので新聞は
元の棚に返す。
そして薄味の鯖味噌を口に入れた。
その時、すぐ隣りに男が座った。
私はちょっと椅子をずらす。
隣の男が「コンニチワ」と言う。
ここで初めて顔を見る。
みんなに嫌われている客だった。
「どうも」と答えたが次の言葉は出ない。
自由な昼の時間に仕事の話は嫌である。
無言..。


彼にも同じ鯖味噌が運ばれてきた。
これでちょっと楽になった。
セットのコーヒーを早めに飲んで
「じゃあ、お先に」と出てきた。


雨がポツポツ降ってきた。
職場にあるはずの置き傘が見あたらない。
しょうがないのでスーパーの2階に行き買った。
ビニール傘の次のランクの傘。
300円である。
見た目はしっかりした傘。
レジに持っていくと中年の女店員が
「開いてみますね」とバネ式の傘を満開にして点検した。
この心遣いが嬉しい。


職場帰りに散髪する。
頭をいじられると眠くなる。
これはパブロフの条件反射。
「前にどうぞ」と言われ
体を折って洗面台に頭を出す。
シャンプー。
目を開けると白い洗面台に虫が数匹飛んでいた。
普段気にならないが、私はかなりの飛蚊症



居酒屋「Tちゃん」に行く。
カウンター一番奥にOさんがいた。
この人はここではアルコールを飲まない客。
心臓をバイパス手術をしているそうだ。
だが食べること食べること。


座敷に女の子2人と男の子。
そして20歳そこそこの美女がいる。
この4人がグループ。
子供の親がいない。
どうも中学生くらいに見える女の子が
子供2人の母親らしい。
何とここのSママの娘と孫だった。
美女は姪っ子の娘で看護師さん。


私はママと娘孫姪っ子の娘をデジカメで撮影してやった。


レバ刺しをニンニクで食べる。
今日のレバは甘い。
その後は金目の兜煮。


イカの差し入れがある。
今年初めてのスイカである(写真小)。
一口食べてから気が付いてデジカメした。


Mちゃんがキャップを被って入ってきた。
Mちゃんは卑猥な言葉を連発する嫌われ者。
でも私を気に入っているようだ。
隣りに座る。
Mちゃんは明日から1週間休むと言う。
ゲップが出ないので検査入院するらしい。
どういう症状か訳がわからん。
そのうちMちゃんはSママのお尻を撫でた。
Sママの「きゃっ」という若い声。
Mちゃん66歳、Sママ62歳。


先ほどまでいた60過ぎのおばちゃん4人と
カラオケの先生とおぼしき集団は帰った。
カウンターの客5人となり(Sママの娘達も食べるだけ食べて帰る)、
歌を歌うにはいい環境となる。
そこで最近覚えた「涙そうそう」を初めて人前で歌う。


ちょっと音程が低いかな?


写真大はPC台そばで眠るムック。