湯屋処まつばら
ほかほか毛布の上で。
朝起きて外に出たらうっすらと雪が積もっている。
武蔵野線の土手。
枯れ草空き地にも。
陸橋下。
お隣の梅にも雪が。
ママはバレーボール。
フロントグラスにお風呂の残り湯をバケツで三杯ぶっかける。
先日奈良公園の鹿寄せ写真を送ってくれたO田さんにハガキを出す。図柄はママのでこぽん絵手紙。
10時に支度をして家を出る。
ムックがその気配を察してイスの上に乗る。
「行って来るから留守番してね」とオヤツをあげる。
ムックの口の中にはオヤツが入っている。
少ない歯で噛んでいる。
サンシティ前で中年女性に「市役所の出張所はどこにありますか?」と訊かれた。ブルーの看板を指さして「こっちですよ」と教えた。道を聞かれることが多い。
日比谷線に乗る。
行くさきは松原団地駅。
ちょっと早すぎたので時間調整で新田で降りた。
駅舎の中に書店がある。
2015年のベストセラー1位は下重暁子「家族という病」だそうだ。ぺらぺらと立ち読みした。
読みやすい。
さすが20年以上エッセィ教室をやっている方だ。
松原団地駅でY田さんK津さんの先輩2人と会う。
この場所を指定したのはY田先輩。
「いやあ、言うのを忘れたが今日は風呂屋にいくんだよ、あなたのタオルは持ってきたよ」とおっしゃる。
行ったのは「湯屋処まつばら」。
まだ昼前だ。
けっこう客はいる。
ジェット風呂、露天風呂、サウナと入る。
体重を計る。
64.1キロ。
ちょっと減ったなあ。
自分の裸体は見たくない。
ロッカーに忘れ物はないか確認して外に出る。
何しろ忘れ物が多い。
常にチェック。
食事どころがある。
ただしメニューは健康ランドのように豪華じゃない。
TVの前にゴロゴロ寝ている人が4,5人。
ちゃんと休憩処と張り紙があった。
徹夜麻雀や一番中飲みっぱなしの若者にはありがたい場所だ。
自動販売機でアルコールとつまみをのチケットを買う。
厨房にはオバチャンが3人。
一人2皿で6皿をテーブルに並べる。
飲んだのは当然ビール。
懐かしい話題で2時間半。
30年から40年前の人の名前はよく覚えている。
脳が活性化した。
生ビール2杯のあとは生レモンしぼり杯でしめた。
新越谷駅に戻ったのはまだ3時前。
雪で驚いた朝だったがこの時間は青空である。
ムックの散歩は谷古田。
葛西用水にはカモ。
今日のチャーリーくんはママさんと一緒。
ロミーちゃんもパパママと一緒だった。
前方にゆったりと踊っている女性がいる。
後ろ向きだが優雅な動き。
太極拳である。