美の山




雨が降っている。
今日は秩父へ山行の日だ。
リーダーから中止の電話は入らない。
昼前には雨があがるという天気予報。


その前にムックの散歩。
屋根のある陸橋下へ。
チロパパの自転車があるぞ。
いたいた、チロちゃんおはよう!


7時40分発の太田行に乗る。
電車は霧雨の中を走る。
50分で羽生に到着。

秩父鉄道に乗り換え。
ここで秩父路遊々フリーきっぷを買う。
駅員さんは若い女性。


乗ったのは影森行。
熊谷駅でM山リーダーと合流。
空いていた車内だったがひろせ野鳥の森駅で小学生がどっと乗って来てピーチクパーチク大騒ぎ。
引率の先生も4人。
小学6年生のリーダー研修で一泊二日らしい。
日本の将来は君たちに任せた!

小学生は寄居駅で降りてまた元の静けさ。
秩父鉄道はワンマンカーで車掌さんはいない。







長瀞駅で上り下りの車両交差のため停車。
「天下の勝地 ながとろ」
ホームにこんな看板。
勝地って何?とM山さんに訊いた。
するとここから乗って来た初老の紳士が「素晴らしい観光地ということですよ、駅前に渋沢栄一が書いた石碑があります」と教えてくれた。なるほど景勝地のことだ、ありがとうございます。





目的地は親鼻駅
いい雰囲気の駅舎である。
ここで7人が顔をそろえた。








おや知らない人がしゃがんでいるぞ。
複雑なダイヤ表をチェックしている。
カメラも立派である。
SL写真ですか?
「いや私は貨物列車専門で追いかけてます」
ブログもたちあげているらしい。
色んな趣味の方がいる。




さあ出発だ。
駅からすぐの萬福寺でお参り。
無事故で下山できるように..。







さあ登山道に入ったぞ。
雨は降っていないが木々から雨だれが落ちてくる。
蛇だ!と前の方で声。
親指くらいの太さのヤマカガシが見えた。
すぐ藪の中。






木の幹にゆったりとカタツムリ。








みはらし園地からの眺め
雲海が目の下。
でもここは標高500mたらずである。
そばに保育園児を連れた家族がいた。
車で来たらしい。







すぐに舗装道路。
この山全体が公園になっている。
木の上では野鳥の澄んだ鳴き声。
この声を聴いて野鳥の名前がわかれば楽しいだろうなあ。






まだヤマツツジが残っていた。
S野さんが「ヤマツツジが見れてよかった、今日の目的の一つでした」と言う。






展望台にのぼる。
武甲山だ!

切り崩されて姿を消すのは時間の問題?
「愚公山を移す」という諺を思い出す。






美の山(蓑山)の頂上は展望台より低いところにある。
ここで女性登山家2人と遭遇。
我々7人の集合写真のシャッターをお願いした。






蓑山資料館で昼食。
その前に館長さんにお断りする。








S賀さんから美味しいトマトの差し入れ。
かぶりつくとツユが飛び散った。
資料館を汚すわけにはいかない。
下に落ちたツユはティッシュでふき取りました。






下りは早い。
しかしつま先が痛くなった。








降り切ったところに和銅遺跡がある。
日本通貨発祥の地の石碑、その前に若い女性がいた。
「カメラいいですか?」と言われたのでハイハイと飛んでいく。









この大きな石碑のてっぺん、和の文字に光るものを発見。
ズームする。
お賽銭だ!


















このあと寄ったのは聖神社
お金儲けのご利益あらたかという神社である。
宝くじが当たったというお礼参りの紙がべたべた。
境内にこんな句があった。「あたたかや和同の神に銭祈る」。
皆野の地は俳人金子兜太が生まれた土地なのでいたるところに俳句があるのだ。








聖神社前の国道にポピーが咲く。













帰りは和同黒谷駅から秩父線に乗る。
バックに見えるのは武甲山
さらば秩父の山々。









駅前のセブンイレブンで慌てて買った缶ビールをプシュッと開ける。
おや「のどごし生」だと思って買ったらサントリーザ・ブリュー」だった。









地元の居酒屋Mに寄る。
ガラッと開けたらカウンターに熊さん!
つめたい本物の生ビールをグビッと飲む。
相撲、野球のTV観戦、そして熊さんと弾む会話。









外に出ると真っ暗。
いやあ今日も楽しい一日だった。