上州のマッターホルン小沢岳へ




山登りに行くのでムックの散歩は早めにする。
生ごみをカラスが散らかしていた。
道路にパンがコロコロ。
ビニールを破いて食べ物を探し当てるのだ。



いつものウォーキングより大きめのリュックを背負って出発。
駅でSuicaをチャージ。
今日の目的地は高崎から上信線で下仁田まで。
登るのは1089mの小沢岳。


武蔵野線から乗り換えなしで大宮へ直通電車があるのだ。
初めてである。
7時ちょうどの大宮行きに乗る。





高崎についたのは8時50分。
ここでメンバー8人と落ち合う。
上信電鉄は0番ホームから出る。
車両は群馬サハリパーク模様。



富岡製糸場世界遺産になったので観光客が増えたようだ。
車内は我々山男は少数派。



一番前で子供のように景色を眺める。
畑に大きなネギ坊主を沢山見かける。
これはタネをとるためだそうだ。
さすがはネギの下仁田


直線になるとすごいスピードだ。



無人駅が多いので下り口は最前部ドア。
そこで運転手がドアをあけて待機している。
つまりワンマンカー。


上州富岡駅でほとんどの客が下車。
富岡製糸場はここから歩いて10分らしい。
2車両には我々9人のほか3人のみ。



面白い駅名があった。
ナンジャイこれは!

南蛇井駅である。




下仁田駅到着は10時22分。
「ようこそ下仁田町へ」の看板。
その上に「ネギとこんにゃく、ジオパーク」と書いてある。
ジオパークとは大地の公園、自然公園という意味。
下仁田の地形と地質は日本列島の縮図」らしい。
あとで調べます。





タクシーで小沢岳の登山口まで。
新緑の山道を飛ばす。
運転手さんによると今年は108年ぶりの大雪で一晩に1.5mも積もり、電車や電気がとまり大変だったそうだ。





登山口にチョウチョ。






緑に染まる9人。












水溜りにオタマジャクシ。
これだけいてもカエルになるのは1,2匹?



「どこから来たんですか〜」と上の方で女性の声がする。
我々は寄せ集めである。
何と答えていいかわからないのでみんな戸惑う。
「えーと..下仁田から」
これは正しくない。
「頂上はいい景色ですよ〜」と教えてくれた。



上と下とに分かれて上る。







最後の直登。
何しろ小沢岳は上州のマッターホルンと言われるとんがった山。
心の臓がバクバク。




ツツジがきれいだよ!と声がある。
見る余裕がなかった。






やっと頂上へ。
狭い三角点には我々だけ。










ああ、腹が減った。
アブを手で払いながらオニギリを食べる。








集合写真を撮ったあとは下山。
ちょうど1時。
杉林の中を足取りも軽く..。





E藤さんが蝉の幼虫を見つけた。
小さくて珍しい種類である。
ハルゼミ
黄色いぶつぶつは私の軍手。
蝉になったら長生きしろよ、と木の下にもどす。






ツタみたいな細い木がぶら下がっている。
アーアーアー!とターザンの真似をしたくなる。
年だなあ。





2時ぴったりに登山口に戻って来た。
タクシーが待機していた。






下仁田駅で解散。
真っすぐ帰る組とここで軽く飲んで反省会をする組に別れた。
選んだ店は「きよしや」。
まずはビール!


ここは食事処。
ラーメンがあるのでツマミに「餃子!」と頼むと女将さんが「それはちょっとやってません」と言う。
そして厨房から「餃子なんてやってないよ」と店主の声。


店内に10年前に朝日新聞が貼ってあった。
その記事で写真入りでこの「きよしや」が紹介されていた。
一本気な主人は食堂一筋というわけだ。
じゃあから揚げと注文を変える。




お新香とから揚げでビール、日本酒を飲み終えると電車の時間に合わせて店を出る。
女将さんが見送ってくれた。



電車の中でまた缶ビール。
おつまみは総理がくれたギンビスアスパラ菓子。





さらば下仁田よ〜。
そしてとんがった小沢岳よ〜。








南越谷駅についたのは7時。
日もとっぷりと暮れた。