さらば神降地、もう一度神河内！

ムック、越谷は暑かった？
私は涼しい上高地ですよ。

昨晩寝るときに同室のＳ賀さん、Ｍ山さんに「すみません、寝言を言いますから端っこに寝かせてください」とお許しを得る。
そしてクリニックでもらったリボトリール１錠を飲む。

「雨だね．．」と誰かの声で目を覚ます。
４時半。
よく眠れたなあ。

ベランダに出て明神岳を拝む。
そうか先ほどの「雨だね」の声は朝焼けを見ようと早起きした人だな。

朝食前に穂高神社のある明神池へ行く。
鳥居に菊の紋章！
由緒あるスポット。

入場料は３００円。
珍しい。
払う時１００円をポロっと落とす。
それが閉じた傘に入った。
あとで取ればいいやとそのまま歩く。

境内に入ると雨が降って来た。
忘れてそのまま傘を開く。
１００円硬貨は音もたてずに飛び出して消えた。
お賽銭となった。

境内の看板に上高地は古くから神降地、神合地、神垣内、神河内と呼ばれた神聖な浄地と書かれていた。
なーるほど。

明神池が静かに眠っているようだ。
神秘的である。

傘を片手に足場の悪い奥へと進む。
こちらは激流！
この変化がすごい。

そうそう昨日パクパクとなった登山靴だが、宿の女将さんに「接着剤ないですか？」と聞いたら笑いながら「ないですが、みなさん靴ひもで縛ってますよ」と教えてくれた。

靴ひもは１本１００円で売っていた。
しかし同室のＭ総理が「これを使いなよ」とポンと出してくれた。
このひもでしっかりと縛った。
みんなが「三本線がメーカーのマークみたいでいいよ」と冷やかす。
昨晩夕食を終えたあと幹事部屋でも私の靴が話題の中心だった．．。

朝食はこれ。
おかずにネギトロも出て来た。
充分である。
お茶碗一杯で我慢、
あとはおかずをすべて完食。

宿前に昨晩の夜行で入って来たハイカーがぞくぞくとやって来た。
若い女性の多い。

さあ徳沢までハイキング。
山歩きベテランのＯ川さんは息子さんと徳本峠に登ると別行動。
徳本と書いてトクゴーと読むらしい。
降ったりやんだりする雨の中を歩く。

白い花が見送ってくれる。
今の上高地で一番目立つのがこの白いカラマツソウ。
開いたかたちがカラマツに似ている。
葉っぱが紅葉のようになったのがモミジカラマツソウ。

もう一枚。

ここで昨日から見た上高地の植物を載せて見る。
ウメのように下向きに咲いているバイカウツギ。

ニッコウキスゲにサワギク。

ハナチタケサシとウツボソウ。
ウツボとは弓を入れる用具とか、

徳沢キャンプ場。
Ｓ木リーダーによると６月にはこの一帯が純白のニリンソウ絨毯になるとか。今度見たいものだ。

徳澤園で缶ビール。
Ｓ野さんは手にソフトクリームを持っていた。

清流にヒキガエルを発見。

これはカワゲラの一種か？

清流あり小さな瀧ありと山から流れ落ちる水が色んな表情をしている。
生まれたばかりのチョロチョロからやんちゃな激しい流れそれが集まった静かな大河へ。まるで水の一生を見ているようだ。
私は枯れる寸前の水だが．．。

そして険しい山々が見える絶景ポイント。
やっぱり上高地はいいなあ。

でも困ったことがある。
使用期限が終了した登山靴である。
今度は左前がパカン！
靴ひもで縛る。

ちょっと歩くと今度は左足の紐がほどける。
道の横に座ってまた縛る。
ハイカーがぞくぞくと通る。
オジサン、どうしたの？という顔をしている。

再びかっぱ橋到着。
土曜日とあって昨日より観光客が多い。

橋の中央からエメラルドの流れをパチリ。

白樺荘の河童の休憩所に入りいいものを見つけた。
サンダルである。
ミズノスポーツサンダル！
店員さんにこの登山靴も処分して下さいとたのむ。
いやあさっぱりした。
でも目立つ。

バスターミナルへ。
３時の発車まで時間があるのでまた飲み物を買う。

そうだママに頼まれていたんだ。
「お土産はいらないから郵便局をみつけて記念切手を買ってきてね」と。
あったあった。
上高地八景の写真切手。

バスはハイランドエキスプレスのデラックス。
横３人掛けで余裕あり。
私は一人席に座れたのだ。
サンダルを脱ぎ素足で台に足をのせる。
足の指が喜んでいた。

さらば上高地！
神秘の山と水の楽園！
もう一度神降地。
次回はしっかりした登山靴を履いて来るぞ！
待っててくれ神河内。
しつこい？

発泡酒と梅酒ソーダーを飲んでひと眠り。
起きると諏訪湖サービスエリア。

「缶ビールないの？」とＳ野さんがレジで聞いている。
「はい、ここにはアルコール類は売っていません」と言われてガッカリ顔。
「いやあショックだなあ．．」と頭をかいていた。

私は神戸パンでカレーパンを買った。
そしてもう一本残してある缶ビールを飲む。
幸せ．．。