てっぺんが黄色いやつ




武蔵野線の土手を電車が通る。
天気予報では晴れると言っていたが空は曇っている。
今日はタケノコ堀りである。



駅前のロータリーに6人が集まる。
ステップワゴンを運転してくれるのはO田さん。
O田さんが「今日はゴールデンウィークの初日だったな、知らなかったよ、込むだろうなあ」と言う。


覚悟の上だ。


行き先は千葉県の市原。
草加バイパスから外環道路に入るとすでに渋滞。
やっぱり。
するとチロパパが「抜け道があります」とナビゲータ。



これが良かった。
常磐道に入りディズニーランドの横をすり抜けで京葉道路へ。
車はスムーズに走る。




市原に入ると道路の両脇の水田ではすでに田植えが終わっている。
やっぱりこちらは早い。
のどかな風景。



市原タケノコ園に着いたのは予定通り12時前。
用意した長靴を履く。






入園料金1,400円を払いいざタケノコ堀りへ。
初めての経験である。
竹林に入るとニョキニョキとタケノコが生えている。
しかし10センチも飛び出しているタケノコは無視する。





タケノコ掘りの経験があるチロパパが「先っぽが黄色いやつを掘りましょう」と教えてくれた。
それはこれだ!


タケノコ専用の鍬で掘り始める。
うーん、なかなか手ごわいぞ。
汗が出てくる。
タケノコの先をつかんでひねったらポキッと途中で折れた。
これは失敗。


竹の枯れ葉に動くものを発見。
それは30センチくらいの可愛いヘビだった。
赤・黒・黄のまだら模様、この色合いはヤマカガシだろう。
記念写真を撮って「あばよ」と放してあげた。










竹林の中に係のオジサンがいる。
「これはいいですよ」とてっぺんが黄色い竹芽を指さす。
よーし!
一生懸命に掘った。
周囲に根っこがあって思うように掘れない。



チロパパが「根っこが掘りにくいですね」とオジサンに言うと「根っこがなけりゃタケノコは生えませんよ」とオジサンはニャッと笑う。





掘って行くとゴツンと堅い根に当たる。
係のオジサンの指導でタケノコの根元に鍬を入れてガバッと起こした。
やったー!
これは大物。
汗びっちょり。






以前茨城にいる次兄からタケノコを貰った。
自分で掘ったタケノコを送ってくれたのだ。
タケノコ掘りの大変さを今初めて知った..。




さあ掘り終えた!
掘れば掘ったタケノコを買い取らなけりゃいけない。
背負った籠に収穫のタケノコを入れて竹林を下る。


目の下に水田と山。
カエルとウグイスの鳴き声が交互に聞こえる。
左下で籠を背負っているのはチロパパ。


事務所でタケノコを計量をすると3キロ。
入園料で2キロまでは無料。
1キロオーバー、よって700円の追加支払い。



昼食はタケノコ園のテーブルにオニギリ弁当を広げる。
タケノコ味噌汁はサービス。
A部ちゃんが缶ビールをもって来てくれた。
これは嬉しかった。





運転してくれたO田さんにはノンアルコールビール
オーナーのオバちゃんがやって来て焼きタケノコを差し入れてくれた。
掘りたてのタケノコをアルミホイルで包んで炭火で焼く。
これがまた旨い。
「来年も来るよ」と言ってしまった。




オバちゃんはダイコンのようなタケノコを手に持ってやって来た。
「掘りたてのタケノコはこうやって皮をむいて茹でるといいよ」と教えてくれた。
へえー皮をむいて茹でていいんだ。



込む前に帰ろうと1時半にはタケノコ園を出発。
帰りも順調。
出発点の新越谷には4時過ぎに到着。
行き帰りとも運転していただいたO田さんに感謝。





家に着くとまず長靴を洗う。
その次は庭でタケノコの泥を洗い流す。
今日の収穫はこの3本。
中中小。
ママから「大きいのは堅いから小さいのがいい」と言われていた。







ムックがママと散歩から帰ってきた。
いたずら坊主らしいブルーのボーダーシャツ。





まずは風呂に入る。
そして夕食。
当然タケノコご飯。
それとブリの照り焼き。
うーん旨い!