いくら休肝日翌日でも
真ん中あたりに水道がある。
そこにしゃがんで何かを洗っている女性がいた。
人の良さそうなオバちゃんなので「何を洗っているんですか?」と聞いた。
すると「ギンナンです。素人なのでうまくできなくて」と言う。
臭いらしい。
それに触れると手が荒れる。
ギンナンは旨い!と言うほどじゃないが酒のつまみに美味である。
家に帰ると洗面所で足、オチンチン、お尻、口と耳まわりを洗う。
何しろチビだからよそのワンコがしたオシッコで濡れる。
ママはお出かけ。
TVでワールドシリーズのカージナルス×レインジャーズを観る。
心情的に上原、建山がいるレインジャーズを応援する。
途中で録画してあった「吉原炎上」に切り替えた。
五社英雄監督の昭和62年、24年前の作品。
見ているうちに12時が過ぎた。
そうだ今日は午後から卓球である。
ママが作っておいてくれたオニギリと瓜の粕漬けを10分で食べる。
いやあ旨い。
食べ物が旨いと言うことは幸せである。
するとそばにいたムックが籐椅子に飛び乗る。
そしてじっと見つめる。
そうだ、昼食を食べるときはムックにオヤツをあげていたのだ。
ごめん。
ビンに入ったオヤツをあげた。
今日は暖かい、というより汗ばむ陽気。
半そでに薄いジャンバーを羽織って自転車に乗る。
卓球会場がある交流館へ。
やっている途中で痰が絡んで中断。
「ごめんなさい」と言いながらティッシュでとる。
2時間ばかりやったら汗びっちょり。
3時に早退した。
国道の信号のところで見上げたら秋の空。
若い時はこんなに空を見なかったなあ。
道端の花を見たり空を見上げるのは余裕が出た証拠である。
家に着いて網戸を見るとムックの顔。
物音がするとここから覗く。
そして玄関のドアを開けると飛んでくる。
この再会が嬉しい。
午前中に観た「吉原炎上」を続けて観る。
名取裕子、かたせ梨乃、藤真利子、西川峰子といった女優のおっぱい丸出し。
しかし欲情をそそられない。
余りに悲しい場面なので感情移入が出来ないのだ。
エロ目的観た人は肩透かしだろう。
この映画を観ていると「櫂」を連想する。
両方とも遊郭を扱った五社英雄作品。
出演者も名取裕子、緒形拳、井上純、園佳也子、成田三樹夫、左とん平と同じ顔ぶれ。
映像は美しく素晴らしい。
私は出来から言えば「櫂」のほうかな..。
話が変わるが私は成田三樹夫という俳優が大好きだ。
現在、あのようなキャラは見当たらない。
成田の演じる悪役はこういうヤツも世の中には必要だと納得しちゃう。
夕方ムックの散歩。
S木さんちのピーちゃんと会う。
ピーちゃんもミックスである。
ムックはシーズ・ヨーキーのミックス。
しかし、ピーちゃんはマルチーズ・ヨーキーである。
「元気ですね。いくつになりました?」と聞くと「18歳を過ぎました」と言う。
すごい!
ピーちゃんに拍手!
うちで飼ったビーグル犬のゲンは17歳で他界した。
「しもつけ」の道の駅で買ったらしい。
このほかにカブがある。
生のカブを味噌とマヨネーズつけて食べるのが大好き。
特に今日のカブは瑞々しくてグー!
そのほかにピリ辛豚肉ナス炒め。
これがあればご飯はいくらでも食べられる。
のどごし生の後は焼酎ウーロン割り。
するとそばで寝ていたムックが片目を開けて「いくら休肝日翌日でも、これ以上飲むのはやめなさい」と言う。
はい!