人がいないおかげ横丁



2日ぶりにムックの顔を観る。

ホテルの窓から鳥羽湾を見る。
漁船が漁を終えて戻って来る。
生憎今日は雨のようだ。




珍しくよく眠れたなあ。
私は外泊すると眠れないタイプである。




朝風呂に入り7時から大広間で朝食。
入り口で若女将が迎えてくれた。
膳に並ぶ種類が多い。
湯気をたてているのは湯豆腐。


昨晩の仲居さんは我々と同じくらいのお年寄りばかりだったが今朝の仲居さんは若いさんである。



支度を終えてフロントに下りると写真が貼ってある。
到着するとすぐに撮った集合写真と宴会のスナップ写真。
いつの間に撮ったんだろう?
でも1枚千円は高いよ。




今朝は今回の旅行のメイン、伊勢神宮の内宮へ向かう。
バスを降りると「岩戸屋」という文字の入った傘を貸してくれる。
そんなこと知らなかったのでホテルの売店で525円のビニール傘を買ってしまったのだ。
岩戸屋とは参道にある店の名前。



大鳥居の向こうは宇治橋
下を流れるのは有名な五十鈴川







宇治橋は平成21年に新造されたばかり。
雨で滑らないように慎重にわたる一行。
何しろみんなが年寄り。







玉砂利を踏んで歩くと薦被りの樽が積まれている。
三重県清酒の奉納。
森をバックに並ぶ派手な酒樽がとても絵になる。






内宮の石段を登る。
これも雨にぬれているので滑らないように慎重に。
その石が雨で緑色に美しく映えている。



バスガイドさんが「石段の美しい石は群馬県で採れる三波石を使っているんですよ」と自慢。
今回のバスは群馬県から来ている。


内宮の中は当然、撮影禁止。


2礼2拍手1礼した後、またシャリシャリと玉砂利を踏んで戻る。


ズボンのすそをまくって歩くオジサンもいる。


お札を売っていた。
家内安全の札を探したがないのでスルー。





おやニワトリがいるぞ。
これが神のニワトリ。
雨でちょっとしょぼくれている。





傘を貸してくれた(私は借りていないが)岩戸屋でお茶を飲む。
バス4台150名がこの店に吸い込まれていく。
ここは土産物店。
出発まで時間が1時間ある。





おかげ横丁へ行こう。
まずメイン通りの「おはらい町通り」を歩く。
TVなどで見ると参拝客でごった返していたが、今日は雨の平日とあって閑散としている。


雰囲気は川越の蔵通りに似ている。



これよりおかげ横丁という看板。
路が一段と細くなる。





入るとまず目につくのが太鼓櫓。
ここで婿殿のご両親とばったり。
「この古い建物、川越の時の鐘に似てるわね」と母上。
全くその通り。


私はかまぼこの「若松屋」に入る。
ひりょうずなど5種類が入ったセットを買う。
高い!
旅先じゃないととても買えない。


この後「名産味の館」に。
感じのいい夫婦がやっている。
紀州産の蜂蜜を買った。
これが高い!
市場に出回っている安い蜂蜜は中国産である。
国産は旅先じゃないととても買えない。





おかげ横丁も人影はまばら。
もったいないような気持がする。
観光地は適当に人がいたほうがいい。






長兄夫婦に「おかげ横丁へ行ったら手こね寿司がお勧め」と言われていたので探した。
あったあった。
海老丸。
しかし11時より営業。
11時はバスが出発する時間である。
残念。
次回はツアーじゃなく単独で来たい。




昼食は関ドライブイン
天井が高いコンサート会場のようなところに通された。
一時にどっと観光客が入るが実に手際いい。





すでにすき焼きなべに火が灯っている。
肉は松坂牛。
「松坂牛と言っても子牛を全国からつれてきて育てるのが松坂だ」とうんちくを述べるオジサンがいる。


係の女の子に「ビールはどうですか?」と声をかけられたので「はいお願いします」と即答。
隣にいた婿パパにお酌。


肉鍋に伊勢うどんを入れる。
これもグーだった。




高速に乗るとさっそくビンゴゲーム。
終わりのほうで当たったが景品は汚れたような財布。
土産物店でサービスでくれたものらしい。



沼津で下りる。
ジャンボひものセンター。
また買ってしまった。


この後は「釣りバカ日誌」と「綾小路きみまろ」。
何しろ時間がかかる。
そうそうガイドさんと76歳の老人との掛け合い漫才が面白かった。


ガイド「昨晩の料理は美味しかったですか?」
老人「ガイドさん、何が一番美味しいか知ってますか?」
ガイド「何?」
老人「うさぎですよ」

ここまで来た時この老人は食糧事情が悪い戦後にうさぎを食べたんかな?と思った。

すると間をおいて老人が言う。
「だって、うさぎおいし〜と言うじゃないですか」
一同大笑い。


一番大きな声で笑ったのは茨城県出身の人。
大洗..なんちゃって(これは私が作った)。


新越谷に着いたのは予定より早く7時半。
ママに迎えに来てもらう。
雨が降っているので有難い。


婿殿のご両親も同乗。
お二人「助かりました」と大喜び。


家に着くと、ママがまずみやげの赤福を近所の人に持っていく。
賞味期間が短い。
私も食べたが旨い。
数年前あれだけ世間を騒がした赤福だが、もう忘れている。
日本人のいいところ?