雨池からピラタスロープウエィ

夜中にトイレに起きる。
不気味。
隣のS根さんが枕元においていたヘッドランプを手に持ってそろーり階段を下りる。
これがまた足を踏む板が狭くて急だ。


昨晩は夕食の後9人が円陣になって飲んだ。
話の中心はY口長老である。
そのときのビールでおしっこが近い。



朝、5時過ぎに起きて白駒池の周囲を歩く。
テント村はまだ寝ている。










対岸に朝日を浴びた「白駒荘」が見える。








またメボソムシクイが鳴き出した。
よーし、姿を見てやろう。
立ち止まって声のするほうをじっと探す。
いたいた。
思ったより小さな野鳥だ。
とても私のカメラには捕えられないので小屋に飾ってある写真をアップした。


「朝食だよ〜」E藤さんが呼びに来てくれた。
マスターが予定より30分早くしてくれたようだ。
マスターと言えば先ほど我々が起きてきた時に「もっと寝てりゃいいのに..」と言われた。
そしてオバチャンの団体が山小屋を出発する時に一人が「別れの握手して!」と手を出すと「嫌だよ、腐っちゃうから」と拒否(結局は握手したが)。


口が悪い人はテレ屋さんが多い。


朝食も立派なものだ。
生卵、味噌しる、ハム、サラダ、山菜佃煮、海苔。


小屋の前で記念写真。
写真係は私。
そのために三脚を持ってきた。


山道の脇でそっと咲いている高山植物がいい。
左がハクサンシャクナゲで右が手で触るとネバネバするネバリノギラン(Y崎さんが教えてくれた。









そしてハクサンフウロ、右がヨツバシオガマ











またあったオトギリソウの群落。

もし間違っていたらコメントしてください。


麦草峠から植物園に入るところに網の柵がある。
ニホンジカが下りてこないようにする防鹿柵である。
ここを開けて通る。
先頭のI澤さんがこの網にひかかって動きがとれなくなった。
針金が衣服にひかかったのだ。
みんなで大笑い。



茶水池の横を抜けて雨池方面へ。
9人のサムライは樹海帯を行く。
天気はいいし高原を抜ける風が涼しい。
私にとって平坦な道なのが嬉しい。






やっと着いたのは「雨池」。
その名の通り水量は少ない。
雨が少ないと干上がりそうな池。
ここでまた全員の写真。
撮り終えると三脚が縮まらない(汗)。
E藤さんにお手伝いしてもらう。







この周辺をぐるっとまわり今回一番の難所雨池峠にさしかかる。
大きな石がある急こう配。
心臓がバクバク。
先頭は今回の高齢者Y口さん。
いやあお元気である。





登りきるとまた木道、おお山小屋が見える。
縞枯山荘、まさに山のふもとの山小屋。
絵になる。
その横には風力発電のプロペラ。
このプロペラ、全国にどんどん作りましょう。






木道のそばに白い花が咲いている。
後ろで仲間が「コバイケイソウだよ〜」と教えてくれた。
すると大きなカメラでこの花を撮っていた青年が「いや、これはバイケイソウです」と訂正。
コバイケイソウはもっと花が小さく密集しているらしい。
ありがとうございます。





ロープウエイ山頂駅に到着。
時間があれば横岳の爆発でできた坪庭を見たかったが今回はスルー。

このロープウエィの名前はピラタス蓼科が前につく。
ピラタスとはスイスの地名らしい。


割引券を持ってE藤さんが9人分の切符を買う。
いくらか割安。
E藤さんはまず1万円札で全員の切符を買う、そして駅員に「これを9人で割ってくれますか?」と頼む。
一人一人集金するため。
すると無愛想な駅員が「できません」ときっぱり。
融通がきかないなあ。



ロープウエイが山頂駅を離れる瞬間を撮ったらフラッシュが光ってしまった。
ちょっと間抜けな写真になった。









ちょっと雲があるので視界はイマイチだったが7分間の空中散歩を楽しむ。











山麓駅でバスが来るまで1時間ある。
レストランで各自昼食。
カウンターで注文と同時にお金を払い番号札を持って呼ばれるまで待つシステム。
私は山菜そばと生ビール。
冷えたビールが旨いこと!




茅野駅からあずさ20号で一路東京へ。
南越谷駅に着くと阿波踊りのやかましい音。
えっ、今日だった?
いや、本番は8月20、21日だった。
つまり前夜祭ならぬ前月祭で宣伝。



2日ぶりのムックの歓迎。
カブトムシ牧場を見る。
全員元気である。


おや素晴らしい桃が届いているぞ。
知人からの贈り物。
感謝感謝。