散髪中に地震と停電



ウエルシアで買い物するママを表で待っているムック。













朝食はフレンチトースト。
これに蜂蜜をかけてナイフとフォークで食べる。
それと簡単なサラダ。
朝はこれで十分。




小雨の中、ひと駅歩いて蒲生まで。
目的は散髪である。
日曜に来たが余りに込んでいたのでやめたところ。


客待ちには先客が2人いた。

入った時間は11時30分。
今日は12時20分から計画停電がある。
間に会うかな?


ここには元気なオバチャンがいる。
とにかく良くしゃべる。
「我々は自然をバカにしていたのよ、自分勝手な開発をやって。石原さんが天罰と言った意味はよく分かるわ。被害者の方には申し訳ないけど」なんてことを言っている。


オバチャン、今それを言っちゃダメだよ。


私の番が来て椅子に座ったのは12時ちょっと過ぎていた。
私の頭をあたってくれるのは顔なじみのオッチャン。
オバチャンじゃなくて良かった。


うるさいのはかなわない。


3月11日の大地震は客の髭を剃っている時ゆらゆら揺れ出したので「二日酔いかな?」と思ったそうだ。
地震だとわかると客と一緒にテラスに出て周囲を眺めていたら駅のホームがグラグラ。


収まったので席にもどってまた髭をあたった。
そしてまた余震。
これを繰り返したが客は「髭は自分で剃るからいい」とも言わず最後まで付き合ったと言う。


そんな話をしていたらポケットの携帯電話が不気味な警報音。
そしてグラグラと来た。
オッチャンが「おお、あの時と一緒だ」と叫ぶ。


頭を洗ったあとは髭を剃るのだが、停電の時刻は過ぎている。
元気なオバチャンが「電気があるうちにドライヤーで乾かしたほうがいいわよ、風邪をひちゃう」と忠告。
順番を変えて整髪をしたあとに髭。


するとバチン!と電気が切れた。
オバチャンの言うとおり。
薄明かりの中で髭を剃ってもらう。
いい経験をしたなあ。



駅前の東武ストアも停電のため店じまい。
しかし、牛丼屋は暗いなかで営業をしている。
昼時である。


回転すしはもちろん初めから休業。


病院のそばを通るとウオーンウオーンという音。
赤い発電機が唸っている。

自家発電に切り替えたのだ。
人工透析や人工呼吸器などがある。
電気をとめるわけにはいかない。


家に帰ると炒飯が出来ていた。



ムックはピンクのスリッパに手を伸ばして眠っている。



マチュア写真家のU野さんがスカイツリーの写真を持って来てくれた。
何しろ数十万円するカメラを使っているので出来が違う。
東京スカイツリーがムサシ(634)になった雄姿がこれだ。




今日は休肝日。
早めの夕食を食べ終わると雨が強く降り出した。
被災地にも降っているそうだ。
気の毒に。