5時間10分。



今朝は寒さも一段落。










散歩で神社に行くとU野さんが無心に境内をはいていた。
決して健康な体ではないと聞いている。
毎日この作業続けている、まるで修行僧。






朝食はお茶漬けさらさら。
これを食べてからガソリンを入れに行くのだ。
買ったばかりのフィットに入っていたガソリンでは遠出はできない。
20日、21日と両方の実家へ墓参りの予定だ。


決してガソリンの買いだめではありません。


4号バイパスのコスモ石油が今日も営業しているという情報を得ている。
バイパスに入る手前からもう並んでいた。
どうせ暇なのだから気長にやろうと決めて最後尾に車をつけたのが8時45分。


ちっとも動かない。

本を読みながら時間をつぶす。
今読んでいるのは佐々木譲の「笑う警官」。






私の前に止まっている軽トラックはワークマンスタイルの職人。
怖そうな顔をしていたが話すといい青年である。
荷台にはガソリン用の容器が4個。赤が3個、黒が1個。


「ガソリンの量に制限があるかも知れないけど営業に使うから」と言う。
そうだろう。
車を営業に使う人にとってガソリン確保は死活問題だ。


ママから「様子はどう?」という携帯電話。
「ガソリンスタンドで販売を始めたかどうか自転車で見てきて」と頼む。
ママが自転車でやって来た。


「まだやっていないみたい」との報告。
すると2台前のオジサンが「12時から販売するそうだよ」と教えてくれた。


12時ちょい前に列が動き出した。
信号になると列に2方向から合流する。
これで余計に時間がかかる。


やっとバイパスに出た。
後ろの車を見たらいわきナンバーの老夫婦。
今回の震災にあって避難してきた人か?


文化放送みのもんたウィークエンドをつかまえろ」を聞いていた。
義援金サギがあったというニュースの後、みのもんたが「民法がそれぞれ別々の義援金をやらずにひとつにすればいいんだよ!」と言ったすぐ後で、女子アナが「文化放送義援金は..」としゃべりにくそうに始めた。


コスモのガソリンスタンドが見えたときはホッとした。

途中で交通整理をしていた従業員のオニイチャンに「給油制限はあるの?」と聞いて見た。
すると「いやありません」という答え。
よかった!


前の車からオジイチャンがヨロヨロと出てきた。
慌てて従業員が腕をとる。
どうしたんだろう?


私の番が来たので「前のお年寄りどうしたんですか?」と聞いた。
「待っている間に脱水症状になったようです、汗をかいてました」と言う。
必死で並んでいたんだな。


やっとガソリンを入れた!
なんと並び始めて5時間と10分。
でも決して退屈ではなかった。
本を読んだり新しい車の機能を調べたり..。



家に帰ると「御苦労さま」とママが大歓迎。

昼食はサンドイッチとと餃子。
それにビールつき。
遅い昼食のあとは2階で横になる。
するとムックが上ってきた。



夕方陸橋の上にもぼるとうっすらと夕焼け。




7時ちょい前、トイレで座っていたらユラユラ。
そのあとにグラッと来た。
家の中で一番地震に強い場所はトイレだと言われている。
だから安心していた。


2階でドスンという音。
立てかけてあった絨毯が倒れた。
そのあと風呂に入ったらまだお湯がちゃぶちゃぶと動いていた。
東京にいる娘からママに「だいじょうぶ?」と電話があった。


今日の夕食はオープンお稲荷さんと野菜炒め。

TVではそろそろ平常番組を始め出した。


酔うとムックをかまいたくなる。
食べ物を手に持って写真を撮る。
「はやくくれよ!」と長い舌をペロリ。