土筆



ここ数日、この国に60年以上生きて最悪の自然災害を見ている。
つい数時間前までそばにいた家族が津波にのまれて帰らぬ人となった映像。
映画なら見ていられるが現実のTVニュースは見たくない。
そんなとき癒してくれるのがムックのとぼけた顔である。




朝の散歩でチロちゃんと会う。

おや、チロちゃんのオトウサンがすごい格好だ。
「北風に乗ってここまで放射能が飛んで来るよ」と言う。
このマスクは近所のホームセンターで買ったらしい。


オトウサンの恰好を笑えない現実がある。


地震大国なのに平気で原子力発電を拡大している日本。
原子力を平和利用する先進国だった。
しかし、この東北関東大地震により発電所の爆発が続き高濃度の放射能が拡散しているのだ。



散歩のあとは朝のご飯。
そして横になるムック。









明日新車が来ることになっている。
しかし引き取ってもらうワゴンアールにはガソリンが満タン。
何故かと言うとこの地震で納車が遅れるかも知れないと電話あったからだ。
念のため並んでガソリンを入れた。
結局は予定通りになった。


そこでせこいが今日はどんどん車を使う。
元荒川の土手にムックをつれて行く。
水門からカワセミがいる流れを見ると、いたいた。
でも遠い。
ズームいっぱいで撮ったがこんなに小さい。
見える?


カワセミはしばらく枝にいたがそのあと急に水の中に飛び込む。
それを繰り返している。
空飛ぶ宝石をもっと間近で見たい。



しらこばと橋が正面に見えるベンチのところに土筆を発見。
こんなに沢山顔を出していた。
春ですよ〜と告げているようだ。
昔なら摘んで佃煮にしていたかも。




カラスがいる。
雑草のしたにある苔を口にくわえている。
それも何回も口にはさんで大きなカタマリにしてから飛び立った。
巣の中のクッションにするのか?


今日は風が強いが陽だまりは暖かい。
ムックをベンチに乗せる。


1時ちょっと前にまた揺れた。
最初はめまいと間違えた。
3年前に半年間めまいに悩まされた経験がある。


今日の計画停電は3時20分からだが、一向に実施する気配はない。

じゃあ、夕方の散歩は車で草加公園に行っちゃおう。
停電が実施されると信号も消えるので走りにくいだろう。



公園の中にしらこばとのツガイがいた。
この鳩は越谷市のシンボルである。
シラコバトの鳴き声は「チャントヤッタカー」と聞こえる。




6時になっても電気は消えなかった。
一度実施してもらいたい気がする。(変な男)
ママの友達から「停電しているのでロウソクの下で鍋を食べている」と電話があった。
同じ越谷でも違うんだ。