けん玉



カメラを向けるとこっちを見ないムック。


散歩から戻ると生ごみを持ったS本さんと会う。
S本さんは十数匹の猫を飼っている優しいオバちゃん。
ムックを見ると「あら、ムックちゃん」と頭を撫でてくれる。
「こんなに頭の毛が冷たくなっているよ」とオバちゃん。
今朝も寒い。



今日もファイルをペラペラめくって仕分けする仕事。
年をとると指に脂がなくなって書類をめくりにくくなる。
そんな時に優れものグッズがある。
新型の指サック。

イボイボがあり汗抜きの穴がところどころに開いているのだ。


正午のチャイムが鳴るとすぐに外に出る。
りそな銀行のからくり時計がちょうど閉まるところだ。


さくら草通りの「日高屋」へ行く。
相変わらず込んでいる。
でもすっと入れた。
長蛇の列だったら同じ建物の地下にある「はなまるうどん」にしようと2段構え。


カウンターに座り「野菜たっぷりのタンメン!」と言うとベテラン店員が「お客さん、タンメンは少々時間がかけりますが」と言う。
この言い方はタンメンはダメと言っているようなもん。
抵抗する気はない。


じゃあ..と言うと「醤油ラーメンかとんこつラーメンが早く出来ますが」と提案してくれた。
それなら醤油ラーメン。

なるほど隣の男性のランチセットより早かった。


今日はまっすぐ帰る。
南越谷駅の高架下に目立つ看板の「吉野家」がある。
その前を通ると中年オヤジがシャツとベスト姿で牛丼をかっ込んでいた。
見るからにタクシーの運ちゃんである。
森永卓郎さんも言っていたが「吉野家」の牛丼は労働者と学生の味方である。


国道をわたり細い道を通ると日産マーチが後ろから来た。
人通りが多い道を「邪魔だぞ」と言うように人押しのけて通り過ぎた。
運転手は女性。
後部座席には小学生のお坊ちゃんがゲームをやっていた。



家に帰るとママは近所のオバチャンのところ。
具合が悪いオバチャンちで夕飯の世話である。


だからムックが不安そうな顔。
それが最初の写真。


今夜の我が家の食事は牛丼の仲間、すき焼きだった。



今年最初のママの絵手紙は「息を合わすと楽しさいっぱい」のけん玉。

今年で結婚40年、息を合わせてやってきたがケンカをすることもある、タマにだが..。
(蛇足ですが、これケン玉の洒落です)