歌声喫茶と新年会



ここんとこの寒さでムックは家の中の暖かいところを探している。
そして寝るときにはママに布をかぶせてもらう。


神社を通ると境内を竹ぼうきで掃いているW島さんがいた。
ボランティアである。
ムックを見つけると「あら、ムックちゃん!」と一言かけてくれる。
そんな時は「もっと愛想笑いしなさい」とリードを引っ張る。
でも知らんぷり。



ウオーキングしながら信用金庫へ行く。
ここで小遣いを下す。
その後はママに頼まれた買い物で近くのスーパーへ。
ここで買ったのは牛乳、ミカン、食パンである。

スーパーに行くと余分なものが目に入る、だから買ってしまうのだ。


昼食はママとお茶漬けで簡単に済ます。
と言うのは午後1時半から歌声喫茶、その後は浦和で新年会があるのだ。


歌声喫茶の会場は越谷のア・ス・ヴェルデホール。
この名前何回聞いても覚えられない。
いやあ、驚いた、参加者は女性ばかり。


会場には丸テーブルが20個くらいありすべて埋まっている。
後で知ったが総勢120名以上いるが、男性は14名だった。
こりゃちょっと場違いのところに来ちゃったなあ。


でも懐かしい歌が始まると一心に歌う。
最初は「四季の歌」。
配ったリクエストカードに応じて次々と歌は続く。
昔の歌は実にいい詩である、感情が入ると思わず涙が出てきてしまう。


舞台を見て歌うので後ろは見えない。
真後ろから若々しい歌声が聞こえる。
ちらっと見ると70代後半の女性だった。
外見で判断しちゃいけない。


思わず「いいお声してますねえ」と言ってしまった。


途中で花束プレゼントがあって当たった人が7人舞台にあがった。
すべて女性だった。
女性は花が好きである。


「今日参加の男性の方、舞台ににどうぞ!」とお声がかかる。
はじかれたように立ち上がる私。
いやあ見ているのはすべて女性。
男の晴れ舞台だ。
歌ったのは「青春時代」。


舞台からデジカメで美しい女性陣をパチリ!


いやあ楽しかった!
終わったのは3時半。



そのあとは武蔵野に乗って浦和に行く。
ホームにつきドアが開くと乗客はどっと出る。
すると突然「オトーサン!オトーサン!」と女性の声。
絶叫している。


みんなギョッとして一様にその方向を見る。
次に「オトーサーン、助けてー!」とただならぬ叫び。
理不尽な事件が多い昨今、この声にすわ犯罪か?と身構える。


しかし、精神を病んだ40代はじめの女性だった。
乗客は気の毒に..という哀れみの顔に変わる。



暗くなると西口前はレッズのネオンが迎えてくれる。


新年会は韓国料理。
始めに出て来たのはキムチ、ナムルなどのツマミである。
これでビールを飲む。
今日は飲み放題。

テーブルにオレンジのナフキンが置かれていた。
これは膝かけ、それとも口拭き?
するとボスがポケットチーフにした。

暗くて見えない?


鍋が運ばれて来た。
韓国料理だが何回聞いても覚えられない。

野菜がどっさりで真ん中に骨付きの豚肉。
煮込まれると実にいい味を出す。
鍋の締めはラーメンと雑炊。
両方ともいい。


楽しい時間はあっという間に過ぎる。
デザートのアイスクリームで終わりの合図。
そして関東の一本締め。


帰りに浦和レッズの居酒屋「力」の前を通る。
オープン居酒屋も寒いのでビニールカバーをしていた。
これはこれでアピールになっている。
今度、ここでレッズサワーを飲みたいなあ。



南越谷に着くとあたりいっぱいに週末の喧騒が広がっていた。
この時間はバリエの店は閉まっているが、飲食店はまだまだこれからだ。


寒い戸外から帰って来るとムックの暖かい歓迎。
と言っても自分だけママに抱かれて暖かいのだ。

この写真、まるで豹の親子のようだ。