目を開けた富蔵くん。
トイレに入っているとピンポン!とチャイムが鳴る。
ママはベランダで洗濯物を干している。
途中だがしょうがない、ドアを開ける。
マロンちゃんの奥さんが千両を持ってきてくれた。
2階から降りて来たママとバトンタッチ。
私はまたトイレへ。
電気の笠と風呂場のブラインドを掃除。
その後は水槽の掃除。
そして水槽の水草を買いに熱帯魚屋へ。
おやつを食べ終えたムックが日向でお腹を出して寝ている。
まるでミイラみたいだ。
「富蔵が起きているわよ!」というママの声。
2階にあがると富蔵くんが体を動かしていた。
よかった!
実は昨晩からじっと動かなかったのだ。
体をぺったんこにして目を閉じていた。
コオロギを見せてもピクリともしない。
死んだんじゃないかと心配した。
娘がタイから帰るまで生きていてほしい、なんて真剣に考えてしまった。
目を開けて半身をおこして元気になった富蔵くん。
生きたコオロギを与えると、野生のトカゲに変身してあっと言う間に5匹を口の中に入れた。
よかった、よかった。
気温が下がったので冬眠するみたいにじっとしていたんだろう。
因みに娘は明日帰国の予定である。
もし富蔵くんが死んじゃったらそっくりなフトアゴヒゲトカゲを買って来なくてはならなかった。
3時頃、ムックを連れて土手へ行く。
土手は障害物がないので風を感じる。
それも冷たい。
流れが細くなった葛西用水の中を鬼ごっこをしている男子中学生が4人。
面白いのだろう。
水の中を靴のままジャブジャブと歩いている。
寒そうだ。
NHKのハイビジョンは世界の監督が撮った「民主主義 特集」。
そのひとつが川崎市議の補欠選挙のドキュメント映画「選挙」。
2005年である。
小泉首相が郵政選挙で大勝した年だ。
自民党で有力な候補者がいないので公募。
そして採用されたのが主役山内和彦さん。
政治に関しては全くの素人であの杉村太蔵くんと同じ。
人数合わせのため。
たかが市議会議員の補欠選挙に小泉首相も応援演説。
結果は自民党のバックアップで見事当選。
2年後の任期満了では自民党の公認が得られず立候補をしなかった。
この映画は日本の選挙の現実を訴えていたような気がする。