笠取山の墨絵のような富士山



今日は山梨の笠取山に登ることになっている。
だからいつもより早起きしなければならない。
夜中に3回も目が覚めた。


新宿発7時18分のスーパーあずさ51号に乗る。
幸い窓際に座れた。
ここからが長い。
1時間半も乗る。


塩山駅スーパーあずさともお別れ。


ここで山登りメンバーと待ち合わせ。
今日の参加者は9名。
男6人と女3人。


駅前から2台のタクシーに分乗して一路笠取山の登山口へ。
タクシーはどんどん山を登る。


周辺の山々は色づいている。


小一時間走って作場平口に到着した。
駅から登山口までこんなにかかるのは珍しい。


紅葉が始まっている。
いや、落ち葉の様子を見るともう盛りを過ぎているかな?



青空をバックに赤が映える。


さすが多摩川の源流だけあって清らかな水だ。


この流れの特徴は水底が白砂である。


笠取山小屋に到着。
ここで昼食である。
ママが握ってくれたオニギリがいびつになっていた。


突然軽自動車が上って来た。
ここまで車道があるんだ。
下りて来たのは猟銃を抱えた小屋の主。


鹿狩りらしい。


周辺には鹿が増えて狩猟の許可が下りているようだ。
木立を鹿からガードするために金網の筒がそこここにある。


小屋から見えるとんがった山は大菩薩だと言う。
机龍之介大菩薩峠を思い出す。



食後に山頂をめざす。
その手前に分水領の立て札。
この小さな峠は3つの川、荒川、富士川多摩川の分水領になっているとある。



そして振り返ると「わーつ!」と歓声をあげたくなった。
見事な富士山!




まるで墨絵のようだ。


そして笠取山に向かう。
これにも驚かされた。
山頂までは一直線の急坂である。


普通、もっと楽な傾斜をつけた登山道を作るだろう。
ひゃえー、これ私に登れるかなあ?
昔この山に来たという皇太子もここを登ったの?


今日足の調子が悪いY崎さんとS野さんが登らず下で、待つことになった。
3人の女性は果敢に挑戦。


登り始めて足ががくがく、心臓はバクバク。
私が一番後方になった。
情けねえ。


30分弱でやっと登頂。
ここでも富士山が迎えてくれたのだ。



下りはどうしよう。
後ろ向きに下りようかな、なんて弱気だったが一旦下りはじめると馴れてしまい登りの半分の時間で下り終えてた。



その後は紅葉した落ち葉を踏みしめてタクシーが待っている作場平口まで下山。


タクシーの中からも富士山が見えた。
サービス精神旺盛な運ちゃんが車を止めてくれたのでまた富士山をパチリ!



塩山駅からの帰りは特急組と鈍行組に別れた。
武蔵野線に乗り換えるため立川で下りる私は鈍行組。


鈍行はやっぱり時間がかかる。
S賀さんと南越谷に着いたのは塩山から3時間後だった。


S賀さんと別れて居酒屋「M」へ。
カウンターに常連のNちゃんが真っ赤な顔をして座っていた。
小上がりでは8人くらいの宴会で大盛り上がり。


TVでは巨人×中日戦をやっていた。
巨人、9回にねばって同点したのが精一杯。


日本シリーズは中日とロッテ。