日生劇場でカエサル

公園に酔芙蓉が咲いている。
咲き始めは白でそのうちピンク色に変わりしぼんでいく。
赤く染まった様子が酔ったようなので酔芙蓉というらしい。


鉄柵に緑の物体がある。
何だろう?
よく見たらチョウか蛾のサナギ?



やられた!庭の芝生にまた野良猫のウンチ。
ムックがするウンチの3倍はある。
これを処分してから朝食。
気分が悪い。


猫は嫌いじゃないが今度庭に入ってきたら脅してやる!


今日はママの観劇の日だがお相手の方が都合が悪くて行かれない。
そこで急遽私が行くことになった。


日生劇場の「カエサル」である。
主演は松本幸四郎
日生劇場は帝国ホテルの真ん前。



まずは昼食。
宝塚劇場前のビルに入る。


地下2階の中華レストランのショーウインドで何を食べようかと逡巡していたら女性店員が出て来て片言で「中ニモメニューガアリマスカラ」と背中を押すようにせかす。


中国の女性はニコリともしない。
客を逃がさないようと真剣だ。


時間がないのでここに決めた。
食べたのがエビあんかけ蕎麦、ママは海鮮あんかけラーメン。


私としては薄味でちょっと物足りなかったが、中に入っている野菜が丁寧にカットされていてすべて食べた。


劇場内は撮影禁止。
開演前30分の客席の模様。
ボケ写真だし開演前だからいいだろう。

我々の席は中二階の一番前。
見易い場所だった。
劇の内容は年寄りにとってちょっと難しいかな?
隣のおばあちゃんは亡き母親のようないびきをかいていた。


しかし、よく知らなかったカエサル(シーザー)の生涯を垣間見た気がする。
原作は塩野七生の「ローマ人の物語」。
読みたくなった。


劇が終わると出演者全員が出てきて挨拶。
拍手、拍手でカーテンコールが3回。
真面目に叩いていると手が赤くなってしまう。


劇場で生の演技を観るのは久しぶりだ。
確かにライブの迫力はすごい。
長いセリフを大きな声で発声。


ただ、俳優の顔が良く見えるTVや映画に馴れしているので「あれ、この俳優誰だろう?」と迷う。



帰り地下鉄乗るため階段を下りる。
するとママが「小澤さんよ!」と言う。
上ってきた杖をついたお爺さんは何と小澤征爾だった!


そう、日本が誇る世界的な指揮者である。
今回の「カエサル」では息子さんの小澤征悦がブルータス役で出ている。
夜の部を観劇するのだろうか。


地下道を歩いてすぐに地下鉄の改札を入る。
電車が来たので乗ろうとしたら、どうもおかしい。
間違えた!
日比谷線に乗るつもりがこのホームは千代田線である。


駅員さんに「間違えたので出ていいですか?」と聞いた。
無愛想な駅員さん「ホームをまっすぐ行って突き当りが日比谷です」と言う。
「いや日比谷線に乗りたいので、一旦改札を出たいんです」ともう一度。
「だからまっすぐ行けば日比谷線に乗れますよ」と強い顔。
私みたいな客が多いんだろうなあ。


幸い2人とも日比谷線には座れた。
あとはまっすぐ新越谷まで小一時間。
いい気持ちでこっくりさん


バス停はすっかり日が暮れていた。

一人でお留守番をしたムックはすっかり甘ったれになっている。


ムックは我が家のカエサルである。
この顔、カエルと猿に似ている?



月曜日だから本来は休肝日。
しかし、飲んでしまった。
昼は日比谷の中華レストランで食べ、夜は大好きな鍋じゃあ飲まざるを得ないだろう。


いつもはアルコールなしで観ていた「酒場放浪記」だが今夜はほろ酔いのいい気持ちで観た。
それにしても今夜の吉田類先生は呂律が怪しかったなあ。


パリーグファイナルステージはロッテがソフトバンクを逆転勝ちして3−3のタイで最終戦へ。