チロの思い出



散歩の帰りはムックを自転車の籠に入れて走る。
とある家の門柱に白い猫がいた。
自転車を止めるとムックをにらむ。


さいころ我が家でも白い猫を飼っていた。
名前はチロ。(白いからチロ)


チロには痛い思い出がある。
小学生の夏休み、我が家で兄たちと宿題をやっていた。
途中で抜け出して遊びに行く。


そこで道路にいたチロを見つけた。
そーっと後ろに回って抱き上げた。
するとギャア!と鳴いて体を捻って私の顔を引っ掻いた。


チロの発情期だったんだなあ。
60を過ぎた今も頬にその傷が残っている。


昼にママが定期健診から戻って来た。
結果が良かったようだ。


昼食は近所のラーメン屋に行き乾杯。

醤油ラーメンを食べる。
これが旨い!
何しろ材料費だけで普通のラーメンの3倍はかかっている。


勘定はママが払ってくれた。
でも2,500円は高い。


ママから聞いて店に戻った。
ラーメン2杯と瓶ビール1本。
アルバイトの男の子が間違っていた。
正しい値段は1,800円。



夕方、スーパーに買い物。
クーラーのきいた車内で待つムック。


ムックは七つの顔を持つ男と言われているが、この顔はジイサンだ。


買い物の後は水辺に車を止めて散歩。
この時間になるといろんなワンコが来ている。



用水には鴨やバンなど水鳥がいる。
生い茂った水草がいい隠れ家になる。


パン屑を鳥のほうに投げているお年寄り。
水に浮いたパンを鳥よりも早く魚が食べる。



ご近所から高級魚ノドグロをいただく。
そしてカレイも3匹。


ノドグロと言うと新潟を思い出す。
20数年前に出張で新潟に行ったことがあった。


飲み屋に入り「ここで旨いものってなに?」と聞いたら「ノドグロ」と言われた。
「じゃあそれ」って注文した。
値段を見て余りの高さにびっくり。



今晩の夕食は手巻き寿司。
これが好きなんだなあ。
缶ビールを飲んだ後は養命酒駒ヶ根工場で買ったハーブの恵みを飲む。