小雨降る朝顔市


3時前に目が覚めた。
今日は早く家を出て入谷の朝顔市に行くつもり。
目覚まし時計をかけていないが不思議と早く目が覚める。
これを無意識の意識と言う。


でもちょっと早すぎる。
そうだ、確かワールドカップのオランダ対ウルグアイ戦をやっているはず。


階下にいってTVをつける。
やっていた。


3−1でオランダがリードしているのを観てから4時半過ぎに家を出た。
カーラジオでは女子アナが3−2でオランダが逃げ切ったことを報じていた。


入谷鬼子母神の大通りに車をとめて歩道橋をあがる。
小雨が降っていた。
朝顔市の客も少ない。
そうだろう、まだ5時20分だ。

歩道橋の階段を下りるとそこに焼き鳥屋がある。
ガラス越し焼き鳥を焼いているオニイサンが見える。
驚いた、まだ5時半だよ。


車じゃなければ朝食代わりに一杯飲みたいくらいだ。


ここに来たらまず鬼子母神にお参り。


鬼子母神境内には凄い数の朝顔が並んでいた。
ほとんどがあんどん造りで2千円、真ん中のやつは5千円とある。


「2千円と5千円はあまり変わらないが、どこが違うの?」とそばに座っている担当のオジサンに聞いた。
「5千円のは朝顔の花も違うし、鉢が信楽焼です。」教えてくれたが..具体的じゃない。


「境内の朝顔は御利益がありますよ」と付け加えた。
このオジサンは屋台の職人じゃないから朝顔については詳しくないな、と読んだ。


鬼子母神を出ると屋台の前をゆっくりと歩く。
まだ椅子の上で寝ている売り子もいる。


「オニイサン、見てやってください」と声がかかる。
あまりしつこく声をかけられると無視したくなる。
天邪鬼である。


買ったのは中年オバチャンの屋台。
「よさそうなのを選んで」とお願いした。


大輪の朝顔が5種類も咲く日本朝顔と白い絞りがすっきりとした曜白を買う。

2鉢をぶら下げて車に乗る。
裏道の一方通行から大通りに出る。
おっと、寸前を自転車が通った!


一応注意をしたつもりだった。
「このやろう!」と怒鳴られた。
スキンヘッドの見るからにヤーさんみたいな怖そうなおっさんだった。


「すみません」と手をあげた。


冷や汗をかく。
早朝でも自転車で急いでいる人がいるのだ。


実家に行く前に「称名寺」に寄って父母の墓にお線香をあげる。


この銀杏の大木がお寺のシンボルである。


実家に着くと長兄夫婦は既に起きていた。
まず仏壇に朝顔を供えた。
朝顔は亡き母が好きだった。


そして朝食をいただく。
いやあ、白米が旨い!
それに根菜たっぷりの甘い味噌汁。


庭に白い花が咲いている。
その枝に黄色い花も。
長兄に聞いたらハンカチの花というらしい。


黄色が本物の花で白はガクだと言う。


また野菜をたくさんいただいて実家を出る。




昼近くにママと婿殿の実家へ行く。
9月の年金協会のバス旅行のことでお父さんに渡すものがあった。


美男子チャッピーくんがいた。


気難しいムックもチャッピーくんとは仲良しである。


ここ数日妙な天気である。
日中は陽も差しているが朝夕に急な雨が降り出す。


湿気が多くて暑いのでハーブの鉢にへんてこりんなキノコが生え出した。


やっぱり今日の夕方も雨が降り出した。
緑道公園の木の下を散歩。


汚れた足を払いベンチの上にムックを乗せる。


フジテレビの「ヘキサゴン」はもう飽きた。
そこで食事をしながら立川志の輔のDVDをママと観る。
今日観たのは「徂徠豆腐」と「しじみ売り」。


2日続けて志の輔づけだ。