尾瀬のミズバショウその2


隣でゴソゴソ。
早起きのS野さんが起きて外に出た。
うーん、昨晩もあまり眠れなかった。


そうそう、寝付かれなかった夜中の1時ころトイレに起きたお隣さんに頭をけられたっけ。(悪気がないのは知ってます)
この部屋は確かに狭い。
布団を入れるところが2段ベッドで、座敷に3人の布団を並べるといっぱいいっぱい。


突然、雨の音。
まいったなあ。
雨にぬれた木道は滑りやすいのだ。


と思ったらすぐに止んだ。
山の天気は変わり易い。


私も5時に外に出る。
ウグイスの鳴き声。
それにカッコーも。


朝もやの向こうにヒウチガタケが見える。


思わず一句。
「ウグイスとカッコーが鳴く 尾瀬の朝」(駄作)


朝食は6時半。
下に降りるとまだ食堂は準備中。
例のグループもいて板の間でぺちゃくちゃ。


朝食の献立はこれ。


昨晩もそうだが食事前に小屋長さんの挨拶がある。
真面目な青年に好感が持てる。


食べ終わるとセルフで片づけ。
洗い場に外国人バイトがいてにこやかに受けてくれる。
サンキュー。


40名のグループが出た後、我々も出発。
彼らは尾瀬沼方面。
小屋長さんにシャッターを切ってもらい記念撮影。


小屋の前にきれいな花が咲いている。
シラネアオイという花。

木道の両側にちょっと小ぶりのミズバショウが咲いている。



前方に残雪を抱えた至仏山が見える。


先頭を行くO川さんが私を呼ぶ。
行くと木道の上にヤマカガシ(シマヘビかも?)がいた。
それこそ伸び伸びと体を横たえている。
この天気に体を乾かしているのだ。


ヘビ嫌いな読者もいるので小さい写真にした。


前から女性が来た。
蛇がいましたよ、と教えたらキャーという顔。
彼女が我々の前にヘビ君に遭遇したら引き返したかも。


ミズバショウリュウキンカが共生している。

東電小屋を過ぎると有名な吊り橋、ヨッピ橋をわたる。
ここに休憩ベンチがある。
優雅にティータイム。

ベンチに座って行きかうハイカーを見ていたら、今風ファッションのギャル2人がやって来た。
そのうちの一人が我々の前で手拍子をパンパンとたたく。
何だ?


そのわけはすぐに分かった。
熊出没の注意看板に「熊に出会わないように鈴を鳴らすか、手拍子をたたくように」とあったのだ。


湿地の其処此処に沼がある。
沼の真ん中に島がある。
これを浮島と呼ぶ、プカプカ移動するらしい。

水路の両側にミズバショウが咲いているが、茶色になったものも目立つ。


尾瀬ミズバショウも年々少なくなったなあ」と尾瀬リピーターのリーダーがつぶやく。

おや、水の中にきらきら光るものがある。
それもたくさん。
よく見たら一円玉。
そんな馬鹿な。
お賽銭のつもりか!


牛首を過ぎたあたりに「これぞ尾瀬ミズバショウ」という撮影ポイントがあった。
至仏山をバックにしたミズバショウ

木道に腰をかけて休んでいる強力さんを発見。
自分の体重の倍以上を担ぐ?
お疲れさん。

昼近くになると木道も込みだした。
鳩待峠にバスがどんどん着いたのだろう。
今日は平日でこれだ。


尾瀬だから大勢やってくる(使い古された洒落)。


ブルーのジャージを着こんだ中学生の一団がやって来る。
ジャージの背中に前橋第三中学とある。
先頭の方の腕章に群馬県尾瀬学校と書いてあった。


この中学生の多いこと。
1年から3年生まで全員が尾瀬に集まったのだ。


山ノ鼻で昼食。
我々4人は宿で用意した弁当(700円)。
K井さんだけはインスタント白米と牛丼の具。


お湯で再生した白米をちょっと味見させていただく。
いけるじゃない。


山ノ鼻から鳩待ち峠への最後の登り。
グループ別に登る中学生が木道に続く。
尾瀬自然指導員のオジサンが説明しながら歩く。


指導員の指さす方を見たらシラネオアイ(第二長蔵小屋前にあった)。


今年見おさめのミズバショウを写真に撮る。


鳩待ち峠には予定より30分早く到着。
まずは冷たい缶ビール。


2時30分発のマイクロバスで戸倉へ。


戸倉で大きなバスに乗り換え一路池袋へ。
東京は小雨もぱらついたようだ。
今回一緒に登ってくれた山の先輩と恵まれた天候にに感謝。


尾瀬は今から5年前の2005年に来ている。
その時はニッコウキスゲだった。


夏がくーれば思い出す〜。




池袋に着いたのは6時半すぎ。
予定より1時間近く早い。


ラッシュアワーである。
リュックを前抱きして小さくなって電車に乗る。


駅までママが迎えに来てくれた。
ムックちゃん久しぶり!