自転車の鍵がない

osyousan2010-02-10


朝から小銭が出て行く。

まず駐輪場で150円。
駅で週刊誌の350円、ビルの入口にある自動販売機でペットボトルを110円で買った。
そして職場でヤクルトのオバちゃんからピロリ菌をやっつけるヨーグルトを100円。


ポケットに残ったのは小銭490円。
昼はこれで済まそうと吉野家に入る。


吉野家はカウンターしかない。
席に座り「普通の牛丼!」と注文した。
すると「はい、並ですね、牛丼の並いっちょう!」とオーダーが通った。


ところで牛丼っていくらなのかなあ、と正面にある写真入りの値段表を見た。
何と380円だった。
上を向いた顔を戻すともうそこには牛丼が来ていた。
早い!


常連は「牛丼大もりつゆだく味噌汁それにサラダゴマだれ」と流れるように注文している。



帰る頃になると空から霧雨が降ってきた。
寒い。
このままだと雪になるかも。


南越谷駅裏にある大衆居酒屋「T船」に寄る。
小雨なので移動ができないからだ。


まず瓶ビールを注文。
気分的に生ビールとは言えなかった。
お通しにアンキモ。


へえ、アンキモがお通しとは豪華だね。
でも煮たアンキモだった。


この店は客担当のオバちゃんが多すぎる。
表に4人、厨房に1人いる。
客が来ないと集まって世間話をしている。


その後、牡蠣フライ、ニラ玉鍋を食べた。
飲み物はレモンハイ。



私が入って30分もすると座敷はいっぱいになった。
3人連れの中年男性がいたが、そのうちの一人は「オレ、魚だめなんだよ」と言っていた。
魚がダメじゃ居酒屋では食べるものがない。


店を出るとバリエでパンを買う。
いつもパターン。
この後がいつもと違った。


自転車の鍵がないのだ。


駐輪場の自分の自転車の前でポケットをまさぐった。
ない。
係りのオジサンが来て「さっきの人も自分の体中を20分くらい探していましたよ、そしてありました。」と言う。


興味しんしんな顔でオバちゃんがやって来た。
「鍵を壊したらどう」と助言。


「いや、スペアキーがあるかも知れないから、歩いて帰るよ」と諦めた。


霧雨の中をほろ酔いで歩く。


家に着くと「物忘れが多くなったねえ、年をとったんだね」とムックに同情されてしまった。