指圧の心 母心
自転車で神社の中を通ったところでマフラーを家においてきたことに気がついた。
えーい、面倒だ、このまま駅までいっちゃえ!
コートの襟をたてて走る。
今日は小寒。
これからぐんぐんと寒くなるぞ。
職場の通路を行くと男と女の声。
角を曲がるとその姿が見えた。
女性が男性の腰をギュギュと指圧みたいに押している。
気持ち良さそうに「いい、効くなあ」という男性、良く見たらボスだった。
立ったまま背中を指圧しているのはお掃除のオバチャン。
ボスが、昨年から咳が抜けないとオバチャンに話しかけたら、それには指圧がいいと実践してくれたということ。
だれでも気さくに話しかけるボス。
今日も9時からラジオ体操をやる。
60肩が痛くて顔をしかめてやっていたら、ボスが「じゃあ俺がやってやるよ」と指圧を施してくれた。
畏れ多いことです。
背中をグイグイやってもらうと気持ちいいもんだ。
「指圧の心、母心 押せば命の泉わく」
昼食の後、須原屋に寄る。
東野圭吾の「さまよう刃」を手に取ったら帯に、今角川文庫を買うと新キャラのハッケンくんピンバッチがもらえると書いてあった。
そこですぐに買った。
そのハッケンくんがこれだ。
左の黄色いのはバッチの袋。
本を抱えて玉蔵院まで歩く。
途中に宝くじ売り場があった。
並んでいる。
玉蔵院の石庭をのぞいて見た。
その横にあるのはここの名物枝垂れ桜の木。
あと2ヵ月もしないで見事な花を咲かせる。
夕方になると空気が冷たくなる。
ビルの窓から西のほうを見たら、ワインレッドをバックにした黒い富士山が..。
南越谷駅の自転車置き場で自転車を探す。
荷台に赤いロープですぐに分かるのだが、とキョロキョロ。
するとパートのオジサンがやってきて「何時頃、止めました?」と聞く。
「8時10分頃ですが」と言うと紙切れを見て「じゃあ、あのあたりでしょう」と丁寧に教えてくれた。
あった、一番隅にあった。
私より5歳以上は年上の先輩にお礼を言って自転車のライトをつけてコートの襟をたてた。
今日は休肝日。
まっすぐ家に向かう。