ちらしの食べ方
陸橋下をムックと散歩。
夏の終わりに青い朝顔をみつけた。
涼しげな花である。
向こうから黒いラブラドール犬がやってきた。
ムックはどういうわけかこの大人しい黒ラブが嫌いである。
身構えるムック。
いつもより早く家を出た。
駅のキオスクで週刊文春を買う。
それを小脇に抱えて階段をのぼる。
ホームの一番前にならぶ。
ここなら電車に乗ったたらいいポジションをとれそうだ。
たった3つの駅だがその間を週刊誌を読む幸せ。
本当に、小さな幸せである。
浦和駅について改札を通り広場に出るとチラシ配りがいる。
ほとんどの人はとらない。
それに加えてこの時期は選挙のパンフも配られる。
資源のムダ遣い!
昼食は玉蔵院そばのダイニング中野に行く。
ここは寿司屋である。
上ちらし700円、を注文した。
ちらしの食べ方はいろいろあって奥深いものがある。
その一、
飯の上に乗っている刺身をすべて剥ぎとって白い飯をな眺める。
その後、刺身に醤油、ワサビをつけて酢飯の上の乗せ、寿司一カン分のご飯を底からしゃくって食べる。
その二、
刺身をすべて剥ぎとらずに、一枚小皿にとって醤油とワサビをつけて元のご飯に置いて食べる。
これを繰り返す。
その三、
小皿に醤油とワサビを入れてかき回す。
それを丼の上からザッとかける。
味のついた刺身をどっと食べる。
はい、これがちらし3種の攻め方である。
因みに今日の私はその二。
隣にいた老人が蒲焼丼を注文していた。
旨そうである。
帰りにレジのオバちゃんに「あの蒲焼丼、いくら?」と聞いてみた。
「あら、同じ700円よ、今度召しあがったら?」と言われ「ハイ、そうします」と答えた。
帰りに中山道にある焼きとん屋「かしら」に寄る。
早乙女さんと待ち合わせ。
きっと遅れるだろうと生ビールを飲み、週刊誌を読みながら待つ。
このカウンターで一人で飲む中年男性が多い。
ラジオを耳にしている人、文庫本を読みながら飲んでいる人。
それぞれ自分の時間を楽しんでいる。
それが居酒屋のカウンターである。
早乙女さんが来たので黒ホッピーにした。
彼は生ビールの後は白ホッピー。
早乙女さんと1時間半、飲んで別れた。
彼はこれからマンションの集会があるようだ。
頑張れ理事長!
真っ暗になった中銀通り抜けて駅まで。
駅ロータリーにある大木でスズメがピーチクパーチクさえずっていた。
今晩のネグラはこの木だろう。
南越谷に着くとバリエに寄る。
ママに桃とぶどうを買う。
私が仕事の日、ムックの写真はいつも同じ。
実物はもっと活き活きしているのだが、カメラを向けると固まってしまう。
巨人が中日とのプレ天王山にまた勝ったようだ。
これは大きい。