虫の音
朝、激しい雨が降っている。
昨日の夏日と比べかなり温度が低い。
ムックには雰囲気で、今日はお勤めだとわかる。
だから私のことは無視してソファに寝ているのだ。
駅までママに送ってもらう。
当然ムックも一緒。
ボス、Wさんといつもの日本蕎麦屋で昼食。
大盛り2つと普通盛り1つ。
昼食後、別れて私は本屋へ行く。
山歩き会のO川さんのご子息の記事が載っていると言うサンデー毎日を買うためだ。
今朝、キオスクで買おうと思ったら置いてなかった。
あれだけのスペースしかないキオスクに置かれるのは売れ筋商品。
帰りは朝のあの雨が嘘のような強い日差し。
今朝ママに送ってもらったので駅から歩き。
佐々木健介の白いタイ焼き店「尾長屋」はまだ人気がある。
店の前で待っているトイプードルとご主人さま。
サンシティの裏口に派手なバスが止まっていた。
「お笑い いろは座」という文字。
今夜の催しものはこれか?
今日は初めての居酒屋に寄る。
今から10年前は良く来た店だが、そのあと閉店し何代か店の名前が変わっている。
引き戸を開けると反応がない。
カウンターに老人が一人、座敷にオバチャン2人の客がいたが店主がいない。
70歳くらいのマスターは、入り口横の貯蔵庫に入っていた。
TVでは東国原知事が映っている。
生ビールとお通しを食べながらマスターの話を聞く。
何代か前の「赤とんぼ」の常連だったが、もともと居酒屋をやりたかったので奥さんと居抜きで後を引き継いだ。
ママさんは今日は歯医者に行っているとのこと。
豚の煮込みを食べていると若い女性が入って来た。
昨日から来ている店のパートさん。
店主に聞いたら若いパートさんは曜日ごとに顔ぶれが変わるそうだ。
そうだろう、この年配のマスターだけじゃ客が来ない。
驚いたのはこのマスター、まだ鉄工所で働いていると聞いた。
陸橋を越えたところにある鉄工所。
それも深夜労働とか。
店が終わると3時間くらい寝てから出勤する。
それが一週間。
その後は一週間は休みだそうだ。
私はまだまだ甘いなあ、と思った。
居酒屋を出るとぷらぷら歩きながら家路に。
お風呂屋の空地から虫の音が聞こえる。
この季節、虫が鳴くのはまだ早いだろう!
虫の音を聞くと寂しくなるのだ。