ビニールハウス
職場でラジオ体操。
その後、ヤクルトのオバちゃんがやってくる。
最近はヨーグルトを買う。
そして1階に下りてペットボトルを買う。
いつも130円の麦茶である。
この自動販売機、その時によって「いってらっしゃい!」「お釣りの取り忘れないように」という優しい声を出す。
空気が冷たくて遠くの山々が見える。
富士山の方向を見るとうっすら稜線が見えた。
昼、中華の「日高屋」に行く。
野菜たっぷりのタンメンを食べようと思っていた。
しかし、レジの前で行列。
やめて、地下にある「はなまるうどん」にした。
ここも込んでいて行列だが、列が動いている。
カレーうどん中(504円)にした。
小でもよかったかな。
うどんを食べた後、本屋「須原屋」をのぞく。
手前の道路に変わった形の自転車が止まっていた。
体を横にしてペタルを漕ぐのだろう。
結局なにも買わないで「須原屋」を出てきたが、あの自転車はなかった。
この自転車に乗る人を見たかった。
夕方、伊勢丹前を通る。
ショーウインドーのルイ・ヴィトンが輝いていた。
その写真がこれだ。
派手なデザインである。
南越谷に着くと駅裏にある正面をビニールで囲った居酒屋「こがね」に入る。
昨年末にオープンした店。
中が丸見え。
このビニールハウスの客はオバちゃん2人だけだった。
カウンターに座り瓶ビールを注文。
はじめての店は瓶ビールが一番無難である。
お通しはイカの数の子あえ。
まず湯豆腐を頼む。
アルコールが入って元気なオバちゃんと板さんが楽しい会話。
オバチャンは板さんをヤブキさんと呼んでいる。
そこで私も板さんに「ヤブキさん、今日のお勧めは?」と声をかけた。
「マグロの中落ちがいいですよ、」との返事。
「じゃあ、それお願い」
ヤブキさんは、昼食からずーっとやっているようだ。
だからもうすぐ終わる。
瓶ビールの後は黒ホッピーにした。
最後はツブガイとイカの握り。
黒ホッピーを追加し、それを飲みほして店を出た。
その時間にはヤブキさんはいなかった。
ヤブキさんという名は今は亡き懐かしい先輩の名前である。
いい気持でパチンコ屋隣にある本屋に入る。
浦和の「須原屋」で見たあの本を買おうと思ったからだ。
しかし、ここにはなかった。
本屋に頭のてっぺんが禿げた男が、口に自転車の鍵をくわえて入ってきた。
何かブツブツ喋っている。
キョロキョロ本を見て回る。
そして訳のわからぬ事をしゃべっている。
そのうち本を手に取りレジに足早に行く。
しっかりお金を払って出て行った。
最後まで自転車の鍵を口にくわえている。
あの禿げオヤジは、この店のお得意様かも。