おバカな顔
高架したにある自転車置き場に行くと、私より先輩の高齢者がパートで働いている。
高齢者とは65才以上をさすらしい。
私の自転車はリング状の鍵がさび付いて掛けにくい。
先輩、よいしょ!と力を入れて鍵をしめる。
その鍵と交換に150円を手渡す。
いつもはこういう感じ。
しかし、月曜日からカチャッと簡単に鍵が回るのだ。
それは日曜日に潤滑油スプレーを吹き込んだからだ。
便利な道具があるもんだ。
昼は浦和の高架下にあるラーメン屋に入る。
青空の下が線路である。
指を一本立てて「ひとりです}と言うと「カウンターにどうぞ」と言われた。
でも厨房前のカウンターじゃない。
この店に一人で入る場合、一等席は厨房前のカウンター。
コックさんの見事な鍋捌きが見れるからだ。
二等席がきょう座った店の真ん中にあるカンター席。
そして三等席は相席のテーブルである。
相席だと待っている間、目のやり場に困る。
南越谷駅に下りて駐輪場まで歩く。
おや、立ち飲み焼鳥屋「やまちゃん」が休みだ。
電線を見たら雀がとまっているみたいなブツブツがある。
これって何だろう?
北国なら雪おとし?
真っ直ぐ家に帰る。
もしかしたらママが実家から帰っていないかも、と思ったからだ。
その場合は私がムックの散歩。
ドアが開いた。
帰っていた。
今日は義母を病院まで連れていったのだ。
義母は夏バテらしい。
先生に「大丈夫です」と言われたようだ。
何しろ89才、いつお呼びがかかっても不思議じゃない。
留守番をしていたお利口なムック。
でも舌を出したこの顔は、おバカ。
最後にママの絵手紙を載せる。