土用丑の日

osyousan2008-07-24


朝から気温が高い、もう27度ある。
ムックの散歩で外に出る。


曇り空で細かい水滴が顔に当たる。
しかし、地面は濡れていない。
ラジオによると湿度90%。


用水脇の公園を歩く。
アオイの前でムックをデジカメ。
薄暗いのでフラッシュが光る。
それがこの写真。


ママはバレーボールにお出かけ。
今日の昼は、バレー仲間と蒲焼を食べると言う。
今日は土用の丑の日


午前中、DVDを見る。
題名は「マッチポイント」で英国映画。


11時半に銀座方面に出かける。
暑い!


銀座4丁目のソニービル前に巨大な水槽が出現。
その中で沖縄のちゅら海にいる魚が悠々と泳いでいた。



銀座松屋に行く。
今日のお目当ての一つは「鉄道模型ショウ」である。


松屋8階の催場にはもう沢山の鉄ちゃんたちが集まっていた。
でも平日とあって母親に連れられた子どもが多い。
これがきっかけで鉄道フアンになる子もいるだろう。



松屋を出ると有楽町駅の向こうへと移動する。
宝塚劇場のそばにあるシャンテ・シネの前でゴジラと遭遇。
円谷プロの傑作はここで吠えていた。



丸の内警察の前を通る。
入り口に立っている若い警官は、暑くて帽子を被っていない。
カメラをかまえたらギョロリと睨まれた。


その隣にある帝国劇場の地下にもぐる。
今日のもう一つのお目当てはうなぎの「きくかわ」。
ママがバレーボールの後に食べているやつを私も食べるのだ。



うな重にもイロハのランクがある。
一番安い「イ」2,830円を注文。
そしてビール。


今日はいつもに増して込んでいる。
いつもは食べない高価なうな重、今日くらいは食べてもいい、という理由。
大半の客は観劇を終えた品のいい奥様方や夫婦。



運ばれてきたうな重に見慣れないものがついている。
梅干?いやうなぎと梅干は食べ合わせが悪いはず。
「これなんですか?」と仲居さんに聞く。


「凍らしたライチです、脂っこいうなぎの後、口の中がさっぱりしますよ」
ライチはタイみやげで貰ったことがあった。


一番奥のテーブルに中年夫婦がいた。
後から来た3人連れの奥様達がその隣に座る。
すると夫婦のご主人がノートに何か書いて見せた。


それを声を出して読む隣の女性。
「この店の主人がみのもんたの番組に出ていたから食べにきました、美味しいですよ」。
中年夫婦は聾唖者だった。
健常者とノートで筆談。


「あら、情報ありがとうございます。」とご婦人3人組。


中瓶のビールをちびりちびり飲んでいた私の前に紳士が座る。
うな重のハを..」と注文。
「ハ」は4,400円である。
イとハの違いは何だろう?


食後またブラブラと数寄屋橋方面に行く。
宝くじ売り場の数寄屋橋チャンスセンターでは長蛇の列。
ここで億万長者が沢山出ている。
沢山売れれば当たりが多いのは当然だが..。


交番の後ろのベンチに座る。
すると隣のオジチャンと目が合った。
「暑いですね」と声を掛けてきた。


黒い半そでに半ズボン、赤い革靴を履いている。
小分けにした荷物が3つ。
「私はホームレスですよ」と人懐っこい笑顔。


「夏もいいけど、ほら蚊に刺されて大変ですよ、」と赤くなった腕と足を見せる。
名古屋出身で20年間ホームレスをやっている、銀座に来たのは2年前、ここには50人くらいいるが仲間意識はない、と話し出した。
私は「夏は食中毒に気をつけて」と話をつなぐ。


「そうなんですよ、最近のレストランは、残飯を食い散らかされないようにパックするんですよ、ここ2日間水だけ。」
私がポケットに手を入れて小銭を出し「これで缶ビールでも飲んでよ」と差し出す。
オジサン「いや、いいですよ」と遠慮。


「私に会ったのも縁ですから」と手を開いたら520円だった。
「すみません」とその小銭を握ったオジサン。
ここまでの流れ、オジサンの仕掛けでもいい。


オジサンは65歳、名古屋には90を過ぎた母親がいるそうだ。
私がいい人に見えたから話しかけた?
瞬間、自己満足に浸る私。