やっぱりいつものところ
雨の切れ間を待って出勤した。
手には傘は持たない。
だって職場に置き傘が2本もある。
南浦和駅に着くと階段に乗客が集中して牛歩になる。
その真ん中を切り開くように上ってくる人がいた。
上り階段は左側である。
彼が到着するまで電車は待っていない。
あーあ、ドアは閉まった。
やっぱりダメだったか。
昼、玉蔵院前にある小さな店に入る。
入り口の黒板に今日の定食が素朴な字で書いてある。
生姜焼き、焼き魚、どっちにしようか迷った。
すると前の人が生姜焼き定食を頼んだので、瞬間「私は魚で」と言ってしまった。
定食は鯖、生卵、お新香、タマネギとワカメを炒めたやつ、それに白米と味噌汁。
この店は年老いた夫婦で良心的にやっている。
昼食を終えて外に出る。
薬屋の前にベタベタと広告が貼ってあった。
その中でひときわ目立つのが「足のつる人」だった。
先週、こむら返りがなければ目にとまらなかっただろう。
昨日が休肝日なので今日はどこかに寄って帰りたい。
たまには浦和にしょうか?
豚のかしら焼きでも、、と思いつつ足は駅に向かう。
空が真っ黒になっていたからだ。
そして寄ったのはいつもの地元居酒屋M。
お通しはカツオと菜っぱの胡麻和え。
「マスター、今日の煮魚は何?」
「メバルが..」
「それにして」
新鮮なメバルは身離れがよく美味しい。
そして次ぎに選んだのがイカと里芋煮。
甘めの私好みの味だった。
Mのママが巨峰を3つぶ小皿に入れて出してくれた。
客全員に。
これが旨かった。
いい気持ちで外に出る。
あの巨峰、旨かったなあ、じゃあバリエで買おうかな。
酔うとみやげを買いたくなる(ほとんど病気)。
でも7時過ぎだから終わっている。
そうだ今朝わが家でも果物が出た。
甘いメロン、まだあるだろう。