夏の味、母の味。
ムックと朝の散歩。
とある住宅で若い女性が庭で小鳥に餌をあげていた。
彼女の着ているのはピンクのネグリジェ。
若く見えてもすでに40歳くらい。
出戻りらしい。
私とムックを見て、しゃがんで塀に隠れた。
ムックは散歩から帰ると洗面台で体を洗う。
私がやるといい加減に洗うので、この役目はママ。
ここで暴れることなく、洗い終わるまでじっと待つムック。
今朝の朝食は、夏野菜のふりかけ。
今は亡き母親が作ってくれた懐かしい夏の味。
茄子、長ネギ、オクラ、茗荷、紫蘇、を細かく刻んで、最後に鰹節と胡麻、そして醤油をかけてかき回す。
これをアツアツのご飯にかけて食べる。
実に旨い!
夏の味、お袋の味である。
昼は「刀削麺酒家」でタンタンメンを食べる。
大柄な女性店員が、跳ね汁防止の前掛けをくれた。
何も言わないのに前掛けをくれるのは珍しい。
レジで勘定、680円を払うと「アリガトゴジャイマシタ」と言う。
5時過ぎに職場を出てすぐ下にあるローソンに入る。
そこで週刊文春を手にとってレジに並ぶ。
私の前にいた若い男性が持っていた菓子パンを、レジに放り投げるようポーンと置く。
信じられない。
自分の部屋でなら、まあいい。
そして千円札もレジの現金トレイに投げ入れた。
見た目はワイシャツにネクタイの普通のサラリーマン。
いやーな感じがした。
週刊誌を買って外に出たら、そのサラリーマンがローソンの壁に寄りかかってパンを食べていたのだ。
とすると目の前で夜もやっている銀行の..銀行員?。
「腹が減ってやってやれないよ」とボヤきながら食べてる?
伊勢丹の前で懐かしい笛の音。
アンプから拡大して聞こえる。
道路脇で笛を吹いている中南米の男性がいた。