うなこちゃん
ママがいないので早めに目を覚ます。
雨が降っているのでムックはカンガルー抱っこに入れて陸橋下へ。
ムックに餌をあげて朝食は通勤途中でとることにした。
すると娘が起きてきて駅まで車で送ってくれると言う。
歩くつもりだったので、ご厚意は有り難いが、お断りした。
娘は今日帰国する婿殿と、2泊3日の温泉に行くのだ。
浦和駅にはいつもの20分前に着く。
西口のサンディーヌに入りモーニングセットAを注文。
4番の札をもってガラス越しに通勤客が見える席に座る。
トーストが来るまでアイスコーヒーとサラダを食べて待つ(写真)。
改札に向かう人が絶え間なく私の前を通る。
身長180センチ以上の人は、目隠しの上からこっちが見える。
コルソビルの中を通る通勤路がある。
ここは県庁方面にいく近道である。
だから人通りが激しい。
傘をたたんで通るが足もとはビショビショ。
そこの雨水を吸い取る機械を使って掃除している人がいる。
ご苦労さま、と言いたい。
我が勤めがあるビルの入り口で掃除のオジサンと朝の挨拶。
雨が降ると普段の倍の作業量らしい。
オジサンに、はっきりとご苦労さまと言った。
昼はボスと「ももや」。
ボスが入っていくと「大盛りもう一丁追加ね!」と女将が大声で言う。
つまりボスの顔に大盛りと書いてあるのだ。
私は寒いのでタヌキ蕎麦にした。
帰りに浦和駅西口に妙な物体があるのに気づいた。
よくみたら「浦和うなこちゃん」とある。
アンパンマンのやなせたかしさんの作品。
浦和名物のうなぎらしい。
これがうなぎ?
おむすびに見える。
やなせたかし先生は、なんと89歳だそうだ。
うなぎに見えます。
地元駅からバスに乗りわが家に着く。
ドアを開けるが、玄関にムックの姿がない。
なんと2階にあがっていた。
このワンコは2階に上ることは出来るが下りられないのだ。
いた、いた。
2階でぺっちゃんこになって私を迎えてくれた。
ワイシャツのまま散歩に出る。
雨は上がったが道が濡れているので、陸橋下までカンガルーだっこ。
濡れてぴちゃぴちゃの道でも、本人はいいのだが、体全体が汚れてしまう。
陸橋下でラッパを口にくわえた豆腐屋と会う。
「おやおや、雨があがったから散歩か、そのかっこうじゃまるでカンガルーだね」と
まん丸な顔で話しかけてきた。
今日も外食のつもりだったが、この雨じゃやめた。
ママが作っておいた鮪のづけと、赤魚の糟漬けを焼く。
そしてザル豆腐を鍋で温める。
これで充分である。
酔ったので風呂に入らず寝てしまおう、と思った。
しかし、今日は肌寒い。
だから寝る前に風呂に入りたい。
自動湯わかしのスイッチを押した。
湧くまでPCの前に座る。