帰宅時、武蔵野線事故。

osyousan2008-04-01





4月1日。
新年度になった。
私もどうやらこの職場でもう1年働けそうである。


今年の新入社員は全国で85万人。
42年前の自分を思うと、楽しいが不安な日々であった。


車内にある広告に「染め直し傷んだ髪も、第一印象..」とあった。
商品はナショナルドライヤーである。
つまり就職するので茶髪から黒髪に変えたが、傷んだ髪はわかる、
だから優しいドライヤーが必要、ってわけ。


宣伝するほうも色々と工夫しているなあ。


昼は高架下の「ラーメン王」で広東麺を食べた。
普通のラーメンより野菜が入っているからいいだろう。
麺にプリッとした活きの良さがないのが残念。


その後、また常磐公園に行く。
桜は満開かな?..と。
今日は事務所の窓から富士山が見えるほどのいい天気。


晴れているが風が強い。
桜は満開。
だが今まで濃い桜並木を見てきたので、ここはサラッとした桜である。


この風で桜の花びらが周辺の住宅まで飛んでいくだろう。
マンションのベランダで布団を取り入れる主婦が
「あら、桜の花びらが...」という光景が目に浮かぶ。


帰りにロイヤルパインズホテルに寄る。
別に用事はない。
ホテルのレストランで豪華なランチを食べているのはオバサマばかり。


ロビーの前に鎧と兜が飾られていた。
天井の照明がいい。



帰り浦和駅京浜東北線上りが4分遅れていた。
その理由は強風のため。
やな予感がした。


京浜東北線で強風が原因での遅れ、それなら武蔵野線は間違いなく乱れているだろう。
南浦和駅武蔵野線ホーム。
やっぱり待っている人が多い。


20分待ったが来ない。
そのうち「武蔵浦和駅で貨物車が何らかの原因で止まっています、お急ぎの方には振り替えバスを出しております」というアナウンス。


強風プラス事故じゃもうダメだ。
こりゃ時間がかかる!と判断して駅の外に出た。
こんな時は「駅周辺で飲んで帰りなさい」という合図と思っている。
予定では地元の居酒屋「M」に行くつもりだったが..。


南浦和駅の線路脇にある「養老の滝」に入る。
小さな店だがけっこう込んでいる。
一つ空いていたカウンター席に座る。


「お飲物は何にしましょうか?」と店主。
「ビール!」
「ビールは生ビールもありますが」
「瓶ビール!」
「サッポロ、恵比寿、養老がありますが...」
「恵比寿で!」


隣のオヤジが私の行動を見守っていた。
しょうがない、「どうも」と挨拶。
これが失敗した。


ドッと話しかけてくる。
きちっとした上着にネクタイ、遊び人タイプ。
このオヤジ、年齢は72才。
今日は浦和競馬の帰り。


今までの職業がタクシーの運転手。
だから話好き。
そして女好き。


今でもタフマンを飲んで女性と遊んでいるそうだ。
思わず「すごい」と尊敬した。


自分の親戚の話になってきた。
とてもつき合い切れない、適当なところで「じゃあ、また」と席を立った。
ここで食べたのは冷や奴、鯵のフライ、やきとりツクネ。


南浦和武蔵野線ホームに出ると電車は動いていた。
この電車事故で、予定を変えて人生が変わった人、いるだろう..。