東京マラソンを、ちらっと
山歩きのリーダーKさんの電子メールが来ている。
東京マラソンに友人が走るので浅草に応援に行く、とあった。
そうだ、私も行ってみよう。
ムックの視線を無視して家を出る。
天気はいいが空気は冷たい。
毛糸の帽子に厚手のウインドブレーカーを着る。
11時過ぎだったが一般のランナーが走っていた。
すごい人垣だからまともには見れない。
雷門にぶつかる道からランナーは入ってくる。
Kさんのメールに神谷バーの前で応援とあったので白髪を目当てに捜す。
いたいた。
リュックに読売新聞のハタが差してある。
でもとても近寄れない。
写真だけは撮った。
その後、Kさんの携帯に電話したが留守電だった。
警察の警備がものものしい。
機動隊かな?
隊長が自動車の上から指揮をしている。
東京マラソンはこれで終わり。
つまり、ちらっと見たわけだ。
仲見世に行く。
やっぱりいつもの日曜日より込んでいる。
浅草寺境内を通って六区へ。
興業の客寄せのチャップリンをデジカメでパチリ。
すると「そこのヤンキーズのオニイサン、どうですか」と声を掛けてきた。
私の毛糸の帽子にはNYのマークがついている。
「魚河岸寿司」を覗いたら満席。
そこで「ニュー浅草」にした。
一番奥の席に座る。
昼とあって1階は、あっと言う間に満員になる。
入り口で従業員を操っているマスターらしき男性が「あとの方はみな3階!」と言った。
この店は3階から雷門みたいな大きな提灯がぶら下がっているのだ。
私は昼の日替わり定食を頼む。
豚肉の玉子炒めと冷や奴。
それと瓶ビール。
満員の客を見回したら殆どが65才以上。
それに男。
日本人の20%がお年寄り。
隣のテーブルの男性が濁り酒のクオーターボトルを頼んでいた。
「やっぱり浅草が落ち着くね」と目の前の人と話をしている。
そうだろう、周囲がみな仲間の高齢者である。
昼食を食べるともういい気持ちで、帰りたくなった。
東武浅草から始発に乗り、うつらうつら、これが楽しい。
新越谷駅で下りて自転車のところへ行く。
休日なので路上に駐輪した。
ポケットをまさぐるが、自転車のキーがない!
同じところを3,4回捜す。
やっぱりない。
厚手の手袋を出すときにポケットから落としたのだろう。
諦めて家まで歩く。
いい運動だ!とポジティブに思いながら..。
家に帰る。
ママ、娘、ムックがいない。
一緒に買い物かな。
コタツで小一時間また寝る。
そして夕方、スペアキーを持って駅前まで再び自転車を取り行く。
これで往復30分ウオーキングしたことになる。
息子から電話がある。
用事があるからこれから来ると言う。
「夕飯を食べていったらどうだ」
「いや、サッカーを自分のところ見たいから用事が終わったらすぐに帰る」
というやりとり。
そのサッカーだが、北朝鮮と1−1の引き分けだった。