モテモテのNさん
朝、PCを開けると、山歩きのリーダーから「明日の山登りは雨のため中止」というメールが入っていた。
残念だが、冷たい雨の中、山を登る気はしない。
昼は日高屋で野菜たっぷりタンメンを食べる。
この野菜たっぷりという商品名が売り上げに貢献。
このタンメンを食べている客が多い。(写真)
同じ食べるなら健康にいい野菜タンメン、という訳だ。
パートの男の子が今日まで。
確か大学を卒業しているフリーター。
妙に暗い。
お世話になりましたの挨拶もなく、無言で去っていった。
これでまともな会社に就職できるのだろうか?
帰りに床屋に行く。
珍しく空いていた。
コート上着はハンガーに掛けた。
財布だけズボンのポケットに入れて鏡の前に座る。
隣りに金色の髪をした男性が散髪していた。
髪を染めてから散髪に来たのか?
散髪が終わって帰る彼の後ろ姿を見たら、てっぺんは金色だが刈りあげしたところは黒髪だった。
居酒屋「Tちゃん」に行く。
新年になってはじめて。
カウンターに男性客が3人。
座敷には団体の中年女性客5人。
そのうち若いママさんバレーの一団がやってきた。
その数6人。
と言うことは圧倒的に女性が多い。
7時になると、待ち合わせていたNさんが到着。
カラオケが始まる。
座敷の女性達は新年会。
カラオケなど聴いていない。
刺身の大皿が運ばれると「わーっ!」という歓声と拍手。
これにはマスターもニンマリ。
女性が多いので、実に賑やか(うるさい?)。
最盛時間、数えたら男性が6人、女性が13名だった。
カラオケを歌っても座敷の女性達は聞いていない。
だがマスターが調理場から出てきて歌い出すと盛大な拍手。
タオルを振り回すおばちゃんもいた(写真)。
ママさんバレーのメンバーにマスターの娘がいたのだ。
その後に入っていたのが私の歌。
これは惨めだった。
マスターの歌に聴き入った客は、終わったので一斉にしゃべりそして食べる。
よって私の歌は無視。
独身のNさんが中年おばちゃんにすっかり気に入られた。
「デンワ番号を教えて」とせがまれている。
このおばちゃん、数年前旦那を亡くしているとのこと。
ディュエットに指名されたり、モテモテのNさん。
還暦を過ぎたNさんに、青春がやってきた。
居酒屋の壁を見たらママ(うちのママ)の絵手紙がまだ貼ってあった。
これは2年前の秋、この店でアケビを貰ったのでそのお返しの絵手紙。
このアケビは薄紫だった。