秋田の味噌
今朝は寒い。
ムックもニットの洋服を着る(写真)。
これは珍しく息子に貰ったものだ。
昼、外に出る。
浦和の街にはどこか師走の慌ただしさがある。
「半兵衛」の地下階段をおりる。
そこには落ち着いた地下の空間。
カウンターに座り鯖の味噌煮定食を頼む(写真)。
脇には薄いTVがあり、みのもんた思いっきりテレビをやっていた。
目の前にある黒板に鍋料理が書いてあった。
牡蠣鍋650円。
「夜はこの鍋やっているんですか?一人でもいいの?安いですね」とマスターに話しかけた。
気むずかしそうなマスターが「安いってよく、言われるんですよ」と返事。
お世辞じゃなくここなら夜一人で来てみたい。
勤め帰りに居酒屋「Tちゃん」に寄る。
土曜日の忘年会の写真をアルバムにしたのでそれを持って..。
客はカウンターに6人。
一番奥の老婆の隣が空いていた。
オカアさんと呼ばれている。
オカアさんはもうなかり飲んでいた。
確か年は80才。
先日の忘年会にも参加しているので写真を見せる。
「あら、私ってウルトラマンみたい」
茶色の色つきメガネ、、全くその通りです。
オカアさんは「じゃあ、これからパチンコやってくるよ」と外に出ていった。
入り口にいる男性がもうカラオケをやっていた。
ママに触ったりしてうるさいオヤジだ。
私の隣は50代の女性。
旦那(?)と来ているようだ。
中年女性が、キム・ヨンジャの歌を歌う。
隣の旦那は小林旭の「自動車ショー歌」。
私は適当に手を叩いていた。
すると自動車ショー歌の男が
「○○さん、歌ってくださいよ、○○さんとは、もうここで3回、会ってますよ」と言う。
私の名前を知っている、しかし、こんな男覚えがない。
多分、私のボトルのネームを見ているんだろう。
それじゃあ、と「時代遅れ」を歌った。
歌い終わると入り口にいたオヤジが私のところにやってきて、
「よかった、私、女も好きですが男も好きですよ、これからも宜しく」と手を強く握る。
68才で2年前離婚したそうだ。
色々話しかけてきてわずらわしい。
適当に相づちを打って追い払った。
後でママに聞いたらオカマの気があるらしい。
やっとオカマ男とその仲間が帰った。
そして隣の怪しいカップルも出ていった。
どうやら夫婦ではないようだ。
この店としては珍しく、客は私一人になった。
しょうがない、次の客が来るまでマスターと話をする。
マスター、外に出てきて自分の若いときの話をしだした。
19才で自衛隊に入り3年、その後秋田で寿司屋奉公、暖簾分けして寿司店を経営、
保証人になって失敗、上京してとび職..。
秋田弁が心地いい。
やっと客が入ってきたのでお愛想。
ママが秋田の実家から送ってきた味噌をオミヤでくれた。
これがめちゃ旨い、何回も貰っているのだ。
明日はこの味噌で味噌汁をつくってもらおう。