熊手
今日からコートを着ていく。
コートにマフラー。
ちょっと早いんじゃないかな。
これで本格的な厳しい冬が来たら..あとは防寒帽子。
改札を通ると、電車が来たが、ゆっくりと構内のコンビニに入り、
週刊誌を探す。
つまり一電車後にして週刊誌を読みながら行こう、と思ったのだ。
だが週刊誌売場がない。
いつもここで買っているのだ。
コンビニのオネエチャンに聞いた。
「雑誌売場は、なくなりました」と明るい返事。
浦和駅に着くとそこの売店で週刊文春を買う。
昼休みに読もう。
昼は「高田屋」に行く。
今日は盛り蕎麦じゃなくタヌキ蕎麦にした。
この寒さじゃ蕎麦も暖かいほうがいい。
出てきたタヌキ蕎麦は揚げ玉がいっぱい。
蕎麦の姿が見えない。
これを全部食べると脂肪摂りすぎ。
だから揚げ玉とツユは半分も残した。
食後、さくら草通りの郵便局へ行く。
年賀状をまだ買っていなかった。
郵便局の外にテーブルがあり、そこで年賀状を売っていた。
パソコンで作ると言うとインクジェット紙のハガキをくれた。
さくら草通りの真ん中に少女の像がある。
青銅の少女は体を捻ってタテ笛を吹いている。
じっくり見たら「春の譜」という題がついていた。
夕方、地元の居酒屋Mに寄る。
今日は木曜日、やっぱり産婦人科パート医のMさんがいた。
私が来るまでに1時間飲んでいるので元気がいい。
相変わらず大声である、
そして同調を求めながら、隣りに座った私の腕を叩く。
先生は相続の問題で、親族と裁判中。
第一審は敗訴して、今度は最高裁。
だからこの話になると興奮するのだ。
先生、いい気持ちで帰った。
次の話相手は、単身赴任している病院食会社の重役、T野さん。
店の正面にお酉様の熊手がある(写真)。
マスターとママが店が終わった後、入谷の鳳神社に行き買ったそうだ。
だから夜中の2時頃だろう。
この大きさで3万円。
すると常連の客が「安いもんだ一日100円くらいだもの」と言う。
縁起をかつぐ商売としては確かに安い。
入谷の鳳神社と言えば12年前、友人が神社への通り道で居酒屋をやっていた。
脱サラで念願のお店をやったのだ。
酉の市には、参拝客を相手に店の前で煮込みや焼き鳥を売った。
私も会社の帰りに寄ってお手伝いしたものだ。
「いらっしゃいませ、温かい煮込み、いかがですか!」
その友も10年前にガンで亡くなった。
携帯にママ(私の)からメール。
これから近所の葬式に行く、と言う。
馴染みのT葉社長が来て隣りに座ったが、
ムックが寂しがるので、勘定をして店を出た。
今晩食べたのは牡蛎フライとイカ・里芋の煮物(写真)。
我が家に着くとムックが喜んで私の手袋を銜える。
私は着替えて風呂。
そして、またウーロン焼酎割を飲む。
ムックは、ママがいないのでまだ不安そう。