富岳ひゃっかい
今日は山梨の甘利山・千頭星山に登る。
朝から素晴らしい天気。
八王子駅からスーパー特急あずさ1号に乗る。
だが満員のため、リュックを網棚に乗せて通路に立つ。
私の前のボックスには中学生の男子が4人。
ゲームボーイをやっていた。
目的地韮山まで1時間10分。
こんなとき携帯ラジオかウオークマンが必要。
だが大月で私の横の席が空いた。
ラッキー!
韮崎駅で今日の参加者9人が揃う。
ホームから富士山がくっきり見える。
これは感動ものである。
タクシーに分乗して甘利山登山口まで30分。
「こんなに奇麗に富士山が見える日は1年に何回もないですよ」と
タクシーの運チャンが言う。
登山口は自家用車がいっぱい。
甘利山は標高1731メートルだが駐車場までは1600メートルくらいとか。
だから30分も登れば甘利山の頂上である。
ワンコを連れて登っている人もいた。
頂上での富士山の姿に再び息を飲む。
それほど素晴らしい。
冨士の下に甲府盆地が広がっている。
オレンジのレンゲツツジも彩りを添えている。
簡単に上れて富士山を中心にした360度のパノラマ。
人が集まるのは当然である。
白いリンゴのような小さな花をつけている木がある。
「この木、なんの木ですか?」
腕章を巻いて作業をしているオジサンに聞いた。
「○×ミ..」、聞こえない。
「グミですか?」
「違う、Zのズミ」
つまりGのグじゃなくてZのズという意味。
どうもズミという木らしい。
小梨とも言われる梨科の植物。
頂上の看板のあるところで集合写真。
中年の男性を捕まえてシャッターをお願い。
登山者は殆どが中高年。
写真の右端に八ヶ岳の山を入れた。
千頭星山方面へ行く木道を歩く。
セントウボシと読む。
発音、戦闘帽子とよく似てる。
なだらかな草原にレンゲツツジ。
一旦下ると今度は急な登山道。
ここはへばった。
斜面に紫のミツバツツジが咲いているが疲れているからゆっくり見る余裕がない。
最初は、E藤さんとS木さんの掛け合い漫才に大笑いしていたが、
みんな無口になり、ハアハア言いながら登る。
千頭星山の手前の笹原から鳳凰3山が見える。
これはメンバーの長老が教えてくれた。
50年前に登ったことがある、と目を輝かす。
千頭星山2139メートル頂上は見晴らしがきかない。
樹林帯である。
狭くてそこで昼食はちょっと無理。
すこし戻った笹原で食べた。
ここでママの一夜漬けが登場、
メンバーに回す。
太陽の光は強いが空気が乾燥して暑く感じない。
まるで秋のような風。
実に気分がいい1日だった。
今日の私は缶ビールを飲まなかった。
下山してから飲むつもりだった。
山登り中にアルコールは無茶と、今頃わかった。
仲間と、下りたら餃子で生ビールが飲みたい、と話をしていた。
帰りのタクシーの運転手に聞いたら、「駅周辺にはラーメン屋はありません」と言われてがっかり。
駅前に、中田ヒデトシの銅像はあるが、ラーメン屋はない、というわけか。
電車が来るまで30分ある。
Fさんがスーパーに喫茶店があるからそこで生ビールを飲もう提案。
5人がこの提案に乗った。
富士山が見える喫茶店で冷たい生ビール、実に旨かった!
帰りはホリデー快速。
2階建ての車両に9人全員が座れた。
私は芋栗蒸しパンをつまみに缶チューハイを飲む。
立川でみんなと別れて普通電車に乗り換え。
すると目の前に見たことがある中年男女3人。
あれ、近所の人である。
彼らは三つ峠に登ったと言う。
お互いに富士山がよく見えたと天気に感謝した。
本当に男前の富士山を何回も見た。
100回くらい見たかな?
富岳ひゃかい..なーんてね。
(これ、富岳百景のしゃれ)
いずれにしても忘れられない山。
どうしても餃子に生ビールが飲みたい。
地元駅に下りて駅前ラーメン屋でやっと餃子を食べた。
今日はムックが登場しません。