T崎さん

osyousan2007-06-01





ムックとの散歩で武蔵野線わきの道路を歩いていたら、前方でバイクが倒れている。
そして男性が縁石に腰を掛けて電話している。
そばに行くと男は痛そうに左足を抱えながら電話。
事故のようだ。


10メートル離れたところで、若い男がポケットに手をいれながら携帯電話。
黒い車が道の向こうにハザードを点滅してとまっている。
その車のバンバーがめくれていた。


なるほど、この黒い車とバイクが出会い頭に衝突したんだな。


これから救急車が来るところだ。
今の若い人の運転を見るとこういった事故は避けられないと感じる。
狭い道でもスピードを緩めない。


曇りから昼近くになると、晴れ間が見えだした。
調節池に行く。
昨日の雨で周辺は水浸しだろう、とゴム長を履く。


行く途中のラジオで残間えり子が「団塊の世代が退職すると住宅地の麻雀屋が流行る」と言っていた。
昭和23、4年産まれの大学生は麻雀ばかりやっていたから、暇になればまた麻雀をやるだろう、という予測。
なるほど。


土手の上に立って池周辺を見る(写真)。
空にはヒバリ、空気は爽やか。
いい眺めである。


ムックをカンガルーだっこに入れてバケツ、玉網を持って池に下りる。
池に睡蓮の花が咲いていた(写真)。
玉網で池の淵をすくう。
黒いダボハゼが獲れた。
それに小さなクチボソ。


意外にもモエビは獲れない。
10回くらい玉網を入れてやっと3匹ゲット。


暑いので、ここをすぐに引き上げた。
何しろムックは暑さに弱い。


昼はママが茹でた水沢うどん
ツユに大根下ろしを入れて、つけうどんにする。
この大根の辛いこと。
でも旨い!


5時に銭湯へ行く。
この時間だと、やっぱり刺青の旦那がいた。
今日はかなり年をとった刺青男。
髪の毛は薄く、でっぷり太っている。
しかし、背中から両腕にかけた刺青は見事である。


よく見たら左手の小指がなかった。
修羅場をくぐってきた顔。


湯船で一緒になったら「見事な彫り物ですね」とでも言いたかった。
でも「なに!」と言われた怖い。


湯上がりにテレビを見ながらコーヒー牛乳(130円)を飲む。
まだ日は高い。
昔、海水浴に行ってその帰りに銭湯に入ったことがある。
そんなことを思い出した。


夕方、ちょっとした買い物をしにスーパーに行く。
ムックもつれて。
その帰りに駅向こうの広い公園で散歩。
こうやって書くと私の休みの1日はムックなしでは過ごせない。


広い芝生や、砂場があり若い母親が子供を連れて沢山いる。
ペット連れも4,5組。
ペットは放し飼いにしないように、とある。


ベンチに中年男女がいた。
この場にそぐわない。
深刻な顔をして話をしている。
ベンチの後ろ側を通る。


後ろから男性の顔を見たら、口髭はないが、T崎さんだ!
確か糖尿病が悪化して入院していると聞いたが..。
T崎さんは麻雀仲間。
建築設計会社を経営している。


勿論、声は掛けない。


そのうち二人が立ち上がって帰る。
T崎さん、女性の肩に手をかけて支えてもらっていた。
もう卓は囲めないかな。