朝からタクシー

osyousan2007-05-17




朝、雨が降っている。
郵便受けから朝刊を取るとビニール袋を被っていない。
と言うことは夜中の3時頃は降っていなかったということだ。


昼には晴れるという予想なので、無理して自転車で家を出る。
雨の日の自転車はビニール傘に限る。
向こうが見えるから。


せんげん台でボスと待ち合わせ。
今日は、重要な用事で企業訪問である。
先方の指定は9時15分。


かなり離れた場所で時間指定なのでタクシーにする。
朝からタクシーなんて珍しい。
社長と面談、話はポンポンと上手く運んだ。


帰りはゆっくり春日部まで路線バス。


春日部でまた一仕事あり、その後は昼食。
ビルの前にランチの看板を見つける。
店の名は「徳樹庵」。
ビルの4回までガラス張りのエレベーター。


中に入って店が大きいのにびっくり。
床が板張りで、各部屋が掘り炬燵の個室。
純日本調である。


彼女と食事をするのに丁度いい(いたら)。


カツ重と蕎麦の定食にする(写真小)。
私好みのちょっと甘いタレ。
満足、満足。


今日は、ちょっと早めに開放される。
図書館に行き、居酒屋まで時間調整。
ここで浅田次郎の「新撰組読本」を借りる。


まだ時間が早い。
そこでパチンコ屋に入ってみる。
パチンコはここ3年くらいやっていない。
勝つ気がしない。


ワーン!という凄い騒音。
耳鳴りがして台に座らず出てきた。
この大音響の中で孤独になれる、という人もいる。


居酒屋「M」に行く途中、前から歩いて来たのは
3兄の高校時代からの友人Yさん。


私は、軽く会釈した。
自転車なのですれ違いは、あっと言う間。
Yさんは何の反応もなし。
5秒すると「ああ」と言う声が聞こえた。
時間差で気がついたのか。


「M」では丁度Mママが暖簾を出しているところ。
カウンターの一番いい席に座る。
それは隅っこで、テレビを見ながら壁に寄りかかれるところ。


60歳くらいの男性が入ってきた。
マスターと呼ばれている。
「今日の煮魚はなにがある?」
「金目鯛となめたガレイです。」
「じゃあ、なめたガレイ」
「今日のなめたガレイは厚味でいいですよ」


マスターと呼ばれた男は生ビールを飲んで
さらし鯨となめたガレイ、それにご飯を一膳食べて出ていった。


どこの人?とMマスターに聞いた。
線路際にあるカラオケスナックのマスターだった。
昼間から営業。
4時から休み時間。
7時に再開して夜中の2時までらしい。


お通しは白身の小刺身。
その後は中落ちとホヤを食べる。
気味悪いと思っていたホヤが食べられるようになった。
栄養があるらしい(写真)。


「M山さんが来ないね」とMマスター。
M山さんは木曜日5時代の常連。
木曜日は、明け番で一旦家で仮眠してから
夕方飲みに出る。


M山さん、今日は豪雨があったので出そびれたのだろう。


M山さんとは何回も会っている。
出身は私と同じ下町で、年代も同じくらい。


職業を聞いて驚いた。
雇われ産婦人科医、だそうだ。
白衣を着ればかっこうがつくだろうが、
普段着で無精ひげ、ブツブツ独り言を言う
冴えない爺である。


だから居酒屋は面白い。


独身無職のEさん(52)がやってきた。
坊主頭で小ぎれいな身なり。
3年間も働かないで飲み食いしているのが不思議。
大手企業にいたのでお金を貯め込んだ?


今度は東南アジアの女性2人と中年女性、それと禿げ上がった老人が入ってきた。
金持ち老人がスナックのママとホステスを連れてきた図。
さあ、注文が多くなるぞ。


これから夜の部の始まり始まり。