年賀のタオル

寒い朝。
マフラーを巻いて出勤。
首を巻くだけで暖かさが違う。
それは、首には太い動脈が流れているからだと聞いたことがある。

細い首の持ち主の私は、もっぱらﾀｰﾄﾙﾈｯｸの愛用者。
パジャマで起きているときは１００円ショップで買った
ネックウオーマーを着用する。

久しぶりに職場のラジオ体操をやる。
昔作った川柳を思い出す。
「スポーツは　ラジオ体操　これっきり」

昼、初めてのレストランに入る。
狭い階段を上がった２階にある。
店名の横に「日本の洋食店」と書いてあった。

厨房は金髪のマスター一人。
風貌はアコーデオン奏者のコバみたい。
レジと料理運びをしているのは奥さんだろう。

初めてなのでメニュー一番始めにあるハンバーグランチ８００円にした。
デミグラスソースがかなり煮込んであった。
焦げっぽい味。

カウンターに６席、テーブルが１６席くらい。
でも客がいい。
みんな「ご馳走様、美味しかった」と挨拶して行く。
ハンバーグはそんなに美味ではなかったが．．。
今度、別なものを食べよう。

帰りに居酒屋「Ｍ」に寄る。
新年初めてである。
私の隣りに座ったのは氷屋Ｏちゃん。

テーブル席には居酒屋「Ｄ」のマスターとママが座っていた。
「Ｄ」は定休日。
パチンコ屋に行く前に一杯やっているところ。

「Ｄ」の可愛いわんこムック（うちのムックと同じ名）が
昨年１２月３０日に亡くなったとのこと。
まだ９年。
散歩のときよくあった。

Ｄのママが「うちのマスターが人間の食べるものを与えすぎたのが原因なのよ」と悔やむ。それだけ可愛がられて死んだということ、いいじゃない。

Ｄ夫婦が出ていった後、常連のＩちゃんらがやってきた。

隣の氷屋Ｏちゃんと熱帯魚の話で盛り上がる。

私は６０ｾﾝﾁの水槽を２つ持っていると自慢したら、
Ｏちゃんは、うちは６つの水槽があるぞ、と言われた。
それを聞いて黙ってしまった私。

いつも食べるしめ鯖と、今日は「ばくだん」を食べる。
「ばくだん」とは納豆、卵の黄身、イカ、オクラ、山芋、胡麻など。

後から来た夫婦連れ、「いつものしめ鯖とばくだんね」と注文していた。
私と同じ好みの人もいるんだね。

年賀のタオル２本を頂いて店を出る。