カラス
朝、ホームで電車を待つ。
線路でぎゃーぎゃーとカラスが鳴いている。
彼は口に角張った石を銜えていた。
その石をポイと落としてはまた拾い、
我々のほうを見て首を振って、またぎゃーぎゃーと鳴く。
ホームで整列している通勤客が彼の行動を見ている。
何を訴えているのだろう?
ホームに電車が入線してきた。
カラスはひょいと反対側の線路に移っただけ。
電車の動く範囲を知っている。
今日はボス同行。
バスで企業訪問する。
浦和駅西口のバスターミナルからは多方面へバス路線がある。
知らなかった。
でも本数は少ない。
訪問先に適当なバスがなくて約束時間より30分も早く着いた。
しょうがない、そのまま企業のドアを叩く。
社長は来客中。
応接室で待つ。
やっと面接できた。
依頼ごとが上手く進んでOKとなった。
気分良くバス亭まで歩く。
すると糞が足もとにペチャと落ちた。
おっとあぶない、運がついてきたかな?
見上げると電柱の上にカラス。
帰りに本屋で週刊文春を買う。
そして居酒屋「U蔵」に寄る。
まず始めの生ビールがサービスという店。
それに食べ物が旨くて安い。
ただ込んでいて騒がしいのが難点である。
だから一人で週刊誌を読みながら飲む(写真)。
注文したのはツブ貝の刺身、ポン酢白子、ちくわの磯辺揚げ。
一気に頼むのがコツ。
あとは生ビール3杯。
目の前を見ると両手を上げた招き猫がいた。
猫のお腹に招福とある。
「招福」というのは、12年前知人が入谷に出した店の名。
よく行ったものだ。
しかし、平成9年に彼は膵臓ガンで他界した。
そんなことを思い出しながら招き猫を手にとって裏を見たらダイソーと書いてあった。さすが100円ショップ。
ここまで書いたらサイレンが鳴る。
そしてすぐそこで止まった。
消防自動車である。
小雨の中、ムックを抱いて見に行く。
マンションの前に消防車が2台止まっていた。
でもホースを出していない。
何だろう?と野次馬どうしで聞き合う。
わからない。
マンションなどで119番通報があると救急車と一緒に梯子車が来ると聞いたことがある。
雨に濡れるので「何だろう?」の解決がつかないまま家に戻る。