雨の浅草

osyousan2006-11-19





朝から鉛のような厚い雲。
ムックを自転車に乗せてグランドへ行く。
ここの銀杏は色づく寸前である。


ママはある集まりの芋煮会に出かけた。
私は浅草に出る。
ムックのお相手は、娘がいる。


西新井駅そばにあった東武電車の大きな操車場が
跡形もなくなっていた。
この後に何が出来るんだろう?


暇なので切符をながめる。
番号は2266だった。
小さいときこの番号をバラバラにして足したり
掛けたりして10に出来るか、とやった。
やってみた。
できた!


今日はツイているということ。


浅草に着くと小雨が降っていた。
雨の仲見世もいいもんだ。
ただ浅草寺本堂の前にある宝蔵門が改築工事中。
景観が台無しである(写真)。
三社祭で撮った写真と比較して。


境内裏にある浅草温泉。
今日は入らない。
建物に絡まる蔦がすっかり紅葉していた。


場外馬券場の喧噪が好きだ。
競馬をまったくやらないくせに..。
ここ来る年寄り、半数は前歯がない。
歯医者なんかにゃ行かない!という男ばかり。


馬券を買って結果を待つ人達がいる飲み屋に入る。
今日のお店は「三幸」。
テレビ画面が3つもある。


入り口に近いカウンターに座る。
まずは瓶ビールを注文。
さて、と壁にあるメニューを見やる。
カウンターの中にいるマスター、ママ、お手伝いのオネエさんが私の顔を見て次の注文を待っている。


私は周りの客が食べているものを見る。
頼んだのは薩摩揚げ、そして焼き鳥。


ソフト帽に白いマフラーの遊び人風の男が座った。
「今日はしょっぱなから15万円とってよー」と若いアルバイトに話す。
自慢したいのだ。
そしてズボンのポケットから競馬新聞を取り出して次の予想をはじめた。


奥にいる40歳くらいの女性、サングラスがずり落ちて鼻にかかっている。
ホッピー中!と注文。
一人かな?と思ったら後から連れが戻ってきた。
馬券を買ったのだろう。


ホッピーを飲んでから、河岸を変えようと店を出る。
醤油ラーメンが無性に食べたい。
伝法院通りに安いラーメン屋があった。
そこに入り「醤油ラーメンとビール!」と言うと
申し訳なさそうに「うちは飲み物はお出ししておりません」とぴしゃり。


浅草公会堂のところを歩いている歌舞伎の若手女形に会う。
名前は思い出せない。
女性マネージャーと一緒だった。
ジーパンにブーツを履いていた。
そのまま「カツ吉」に入っていく。


雷門で雷おこしを買う。
一個一個が紙で包んである。
職場に持って帰るお土産に最適だ(私は違う)。
レジは浅草に来た観光客で込んでいた。


「煮干し中華そば」という看板を見つけた。
中華そばに大中小とある。
カウンターに座って小(650円)を頼む。
ビールは栓が手で開けられる小瓶だった。


確かに煮干し醤油味だが麺がうどん(写真小)。
だからラーメンを食べた気持ちがしない。


浅草から東武の始発に乗る。
すっかりいい気持ち。
この気持ちを味わうために来たようなものだ。


ムックにもご登場いただきたく、グランドの写真を追加した。