麦わら帽子の爺さん

osyousan2006-09-11




夜中にトイレに起きる。
トイレの中の時計を見たら3時40分。
遠くで雷が鳴っている。
布団の中でラジオ深夜便を聞く。


心の歌は作詞家宮川哲夫の懐かしい歌。
「湖愁」「美しい十代」「雨の中の二人」の名曲がある。
4時なると心の時代。
今日のお話は、泌尿器科の先生。


先生は多くの癌患者の臨終に立ち会っている。
先生は患者に「癌でよかったですね」と言うと聞いて驚いた。
理由は余命数ヵ月と宣告された患者は、その間に自分の人生の整理をつけられる。
家族、特に配偶者あてに感謝の言葉を伝えられる、と言う。


脳卒中や心臓麻痺では瞬間に死んでしまうし、助かっても植物人間になったり、
死ぬまで長期入院を余儀なくされる。
家族は看病疲れで共倒れしてしまうこともある。


なるほど。多くの実例を見ている医者だから言える。


明け方の町に、すごい雨が降ってきた。
NHKの放送中に臨時気象ニュースで流れたほど。


図書館が休みなので「デニーズ」で仕事関係の書類を読む。
デニーズ」は広いので気兼ねなく長時間いられる。
1時間もいると昼食の客が入ってきた。
引き上げることにした。


入るときは気がつかなかったがドアに「親王殿下ご誕生おめでとうございます」という張り紙。


昼は、駅前のビル7階にある「R」に行く。
1時過ぎなのでもう空いているかなと入ったら女性客がまだ14,5名いた。
カラオケ舞台のすぐ横に座る。
お絞りとお冷を持ってきた女店員が「すっかり晴れてしまいましたね」という挨拶。
ほう、こんな言葉が出るとは驚き。

ここのマスターはよく知っている。
まさかママじゃないだろうな?
スパゲティの辛いヤツ、シチリアーノを注文。


この店は夜はナイトパブになる。
昼は大ママ(母親)がランチを作っている。
天井はステンドグラスで青空が見える(写真小)。
空を見ながら生ビール、気分がいい。


レジで勘定をした後、厨房に顔を出して大ママに
「スパゲッティ、アルデンテで美味しかったですよ」と声をかけた。


昼食の後、自転車で土手に出る。
流れが細くなった用水で釣りをやっている老人4人。
土手の淵に座って暫く眺める。
麦藁帽子を被った爺が、ダブルで小鮒を釣った。
そしてニヤッと笑いながら私を振り返る(写真)。


「入れ食いですよ、やりませんか、」と話しかけてきた。
「釣った魚はどうするんですか?」
「放してやります、昔は甘露煮にしたもんですが、もう家の水槽もいっぱいですよ。
孫を連れてきたいんですがね、遠くて」


麦わら爺さんに触発されて魚取りに行きたくなった。
家に帰りムックを連れて調整池に行く。
そこでエビと小さなハゼを捕る。


写真は池の淵を歩くムック。