外から中からじっとり
台風の余波で断続的な雨が降っている。
ママは車で駅まで送ってくれるというが、
雨が弱くなったのを見計らって自転車で出かける。
帰りを考えると自転車のほうがいい。
いつもより1台早めの電車に乗る。
すると車内アナで「蕨駅で人身事故がありました、現在京浜東北線が上下線とも不通です。」と通知があった。
南浦和駅では電車が動くのを待つ人がホームに溢れている。
線路に沿って一駅歩くことにした(写真)。
金網越しにホームを見ると会社に電話して動くまで待つサラリーマンが沢山。
一昔前は、通勤途中に鉄道事故があると、
会社に電話する人が公衆電話の前に行列だった。
今は駅の珈琲スタンドでアイスコーヒーを飲みながら携帯電話。
シトシトと雨が降る中、歩く。
蒸し暑い。
30分以上歩いて浦和駅に到着。
汗がびっちょり。
つまり雨と汗で外から中からじっとり。
これで一日分のエネルギーを使った。
昼、また蕎麦。
今日は「梅玉」。
せいろを注文(写真小)。
2段重ねせいろが出てきた。中身は手打ち蕎麦。
手打ちと、機械で打った蕎麦との違いは蕎麦が短い。
まあ、旨い部類にはいる。
値段は720円。
いつも行く「高田屋」の盛りそば500円。
その差はなんだ?
「味のわからんヤツは食うな!」かな?
仕事帰りに散髪に寄る。
若い女性店員が「先に顔を当たらせていただきます」と言う。
まだ、髪をカットする技術がないのだ。
蒸しタオルもぬるい。
途中から男性が代わってカット。
さっぱりした後は居酒屋「M」に行く。
テーブルにはこの店の常連というかドンのMさんがいた。
カウンターの隅に座る。
カウンターの中央には顔なじみの夫婦がいた。
旦那はいつもこざっぱりした衣服を身につけている。
以前、奥さんのSちゃんが「男は年をとるとみすぼらしくなるので、
うちの主人は着るものには気をつかう」と話していた。
その通り。
男は定年になって毎日が私服だと年寄りになる。
まず、キムチ奴をつまみに生ビール。
その後はサンマを食べた。
脂が乗っていて旨かった。
「M」を出てから、暫く行ってない沖縄居酒屋「Me」に寄る。
マスターは相変わらず楽しい。
カレーを作ってもらう。
ここのカレーが美味である。
私の隣に座った大宮デン助のような顔をした男が
話しかけてきた。
デン助って知ってますか?
ヤカンのような頭にどんぐりマナコ。
年を聞いたら62歳。
デン助さんは自称ムラさんと言っていた。
今日も3人麻雀をやってきたという。
それじゃあ話が合う。
しばし3人麻雀、つまりサンマの説明を受ける。
あっと言う間にカウンターは7人。
マスターの人柄に釣られて入ってくる固定客。
私もその一人である。
よく見たらカウンターの一番端に50半ばの歌姫がいた。
彼女は、ほとんど毎日来ている。
私は月1回だがその度に彼女に会う。
しかし、今晩は歌う気がしないので早々と家路につく。
早くムックの顔が見たい。