浅草三社祭

osyousan2006-05-20





朝方曇っていた天気が晴れに転じた。
まるで梅雨時のような湿気の多い暑さ。
ムックは暑さには極度に弱い。
マズルが短い犬は体温を調節できないそうだ。


元気のないムックを置いて一人で浅草に旅立つ。


駅を下りると祭囃子が聞こえてくる。
浅草は三社祭の真っ直中。
仲見世にはもう一基の御輿が練り歩いている。
小さな女の子を肩車にした法被すがたのおとうさん。
ソイヤソイヤのかけ声がいい。


本堂の前で担ぎ手が御輿を両手で差し上げる。
この時、観客から拍手がおきる。
100基からの御輿は、本堂の裏にある広場に集まるのだ。


参拝客になって本堂にのぼる。
ここで立ち止まってカメラを構えたら、警備の警察官に「ここで御輿を見ちゃダメ!」と怒られる。
仲見世を通り大きな門をくぐり境内に集結する御輿の列をカメラに収めた(写真)。


可愛い女性の担ぎ手もいるが、
ふんどしをきりりと締めた汚いケツもある(写真)。
この日でなけりゃ猥褻物陳列罪で捕まるぞ。


馬券売場通りから居酒屋が並ぶ道を歩く。
その中の「居酒屋どん」に入る。
座ったにはカウンターの隅。
生ビールとげそ揚げを注文。
隣りのダンナは競馬新聞に赤ボールペンで数字を書き殴っている。


新潟競馬のテレビ中継、外は祭の見物客が列をつくって通る。
この喧噪の中でゆっくりとビールを飲む。
これがいいのだ。


チャップリンの格好をした道化師が劇場案内をしている。
この店の元気のいいオネエチャンがチャップリンが前に抱えていた
大太鼓をドンドンと叩く。
今度はちょんまげちょび髭男が興業のビラをまく。
ちょんまげがカウンターの老夫婦に「競馬、もうかりましたか?」と声を掛けた。
ダンナのほうが「これから儲けるよ、飲んでいきなよ」と返事。
すると「いいんですか?」とその気になって一歩入った。


ダンナはただ笑うだけ。なんだしゃれかい、女房連れなんだから、ビール一杯ぐらい奢ってやれよ!と言いたかった。


休日とあって居酒屋も夫婦連れが多い。
数えたら8組。

生ビールの後はレモンハイ2杯。
そして冷や奴、ちくわ唐揚げタルタル風を食べた。


また浅草寺にもどる。
屋台では海鮮類を並べているが、この暑さでは衛生面が心配で手が出せない。


境内の裏にいくとそこには午後から出発する御輿が勢揃い。
それぞれの御輿の前に担ぎ手一人が立っている、とても壮観である。


仲見世で人形焼きと焼きまんじゅうを買う。
そしていい気持ちになって早々と引き上げる。
始発に座って我が駅までグーグーと寝る。


家に着くと車がない。
ママが義母のところに座椅子を届けに行っているようだ。
留守番をしていたムックが喜んでテーブルの上を飛び歩く。
普段は決してテーブル上に上がらないのに。