シルバー植木屋さん、休日の図書館、

osyousan2006-04-29




休みというのに外が騒がしい。
シルバーの植木屋さんがやってきたのだ。
まだ7時前である。
外に出るともう脚立の上から「おはようございます!」と
挨拶された。
60歳後半の庭師は「今日の午後から雨らしいので、早めに来ました」と笑う。
年寄りは早起きである。


暫くすると庭師の相棒が車でやって来た。
こちらも老人。
シルバーセンターに頼んだのだから、当たり前である。
二人が大声で話をしている。
耳が遠いのかやけに声が大きい。
まだ早朝である
ご近所が心配だ。


自転車で市立図書館に行く。
緑に囲まれた赤煉瓦の建物がいい。
もうツツジが咲き始めた。(写真)
3階の読書室にあがる。
エレベーター前に「なるべく階段を使いましょう」と
貼り紙。


既に10人くらいの若い人達がいた。
受験生?
中にはサラリーマン風もいる。
2,3人が机に俯せて寝ていた。
昔、営業で外を回っていたとき、疲れて図書館で昼寝をしたものだ。


真面目な老人は、ここで2時間、勉強する。


その後、1階に下りて参考図書を探す。
いいのが3冊あった。
それを持って貸し出し係まで行く。
まず、カードを作ることになる。
運転免許証を見せて手続き。
受付の女性が実に丁寧に説明してくれた。


どんな分厚い高そうな本でも簡単に借りられる。
中には両手に5,6冊抱えて借りていく人もいた。
有り難いものだ。
これを本屋では買えない。
コンピューター画面で読みたい本を探して
ここの図書館になければ取り寄せることも可能。


こんな便利な図書館を利用しない手はない。



下げカバンに本を入れてホームセンター「島忠」に寄る。
ポメラニアンを抱いている老人がいた。
もう「いい大人が小さな犬を抱いてみっともない、
ペットを抱いて歩くのは金持ちマダムくらいだぞ」とは言わない。
私は年中ムックを抱いて歩き回るみっとみない老人である。


ここでママに頼まれた木製の踏み台を買う。
ベランダに登る踏み台にするのだ。
その踏み台を自転車の籠に入れて
サンシティまで走る。
ダイエーの入り口のマック広場に人だかりがあった。


看板に「アンディ先生のマジックショー」と書いてある。
赤い縁のメガネをかけて真っ赤な衣裳をまとったアンディ先生が
大勢の子供を相手に手品を見せているのだ(写真)。
子供がいれば当然親もいる。
アンディ先生、奥様向けのお話もうまい。
今、マジックは大流行である。


昼食、スパゲティの店「るーぱん」に入る。
まさか木の踏み台を持って歩けないので
自転車の籠に入れたまま。
入り口で注文して勘定をしてから立て札25番を持って席に座る。
薄暗い店内は高校生くらいの女性が多い。
確かに値段は安い。
ペスカトーレをオーダーした。
私の場合は必ずビール付き。


出てきたスパゲティはドンブリ状の容器に入っていた。
私としてはツユがあったほうがいいのでこの容器は大歓迎だ。
タバスコを振りかけて熱々を食べる。
席の窓からアンディ先生の広場が見える。


1時過ぎに家に帰るともうシルバーの植木屋さんはいなかった。
2人でサッサと済ましたようだ。
予想通り暫くすると小雨が降ってきた。