段ボールで運び出す

のっけから尾籠な話で申し訳ない。
朝、ムックの散歩の後、
便意をもよおしたのでトイレに入る。
だが固い。
出口で頑張ってちょとやそっとでは
出てこない。

１０年以上前にバリュームを飲んだ後に
同じ症状があった。
その時は本部にいたので７階の医療室に
行った。
簡単に浣腸でもやってくれると思っていたら
レントゲンを撮られた。
そして座薬をもらい、尻から差し込んで
必死になって力んで出した。

今回もその症状に似ている。
焦らずウオシュレットで肛門に刺激を与えて
徐々に出した。
出し切った後（こんなことだが）とても嬉しかった。
読者には想像してもらいたくない。

トイレのカレンダーを見た。
これは居酒屋「Ｍ」で貰ったやつ。
今月の言葉
「総てのものは出すことによって入る。出すことを
知らぬ人に入りようがない」。
うーん合っている。
ケチンボに言う言葉だが．．。

休みにも関わらず車で職場に行く。
今日は少人数で営業をやっている。
３年間にわたる私物を段ボールに詰め込んで運び出した。
何と３箱もあった。
殆どが捨てるもの。

私が前々から嫌いだった男が
今日の土曜出勤当番を休んだようだ。
今日出勤の女性が「困っちゃう」とぼやく。
人数が少ないので休むと仲間に迷惑がかかる。
私が出番だったらしっかり文句を言う。

ママとムックとでスーパーベルクスに行く。
食料品なのでムックは入れない。
ママが買い物をしている間、私はムックと
近辺を散歩した。
駐車場の芝に紫の小さな花、イヌノフグリが
咲いていた。
そして歩道の工事現場に土筆がニョロっと
立っていた（写真）。
春が野から街に来た。

駐車場に止めてある車のドアのところに
地下足袋が脱いである。
多分、車の中で職人さんが眠っているのだろう。
シャッターチャンスとばかりカメラを出した。
すると中年男性が近づいてきて「ちょっとお尋ねします」
と言う。

折角の芸術作品に邪魔が入った。
質問の内容は「この近くに古民家を開放している
展示場がないか？」というもの。
新聞の地方版で見たのだろう。
ちょっと離れたところに奥さんがいた。
わしゃ知らん。

新聞屋やテレビで知った名所や観光地を
歩き回る暇な夫婦が多い。

昼はスーパーで買った駅弁。
「若狭の浜焼き鯖寿司」
駅弁はやっぱり車中で食べたほうが旨い。
「駅弁を　家で食べたが　景色なし」

どうも口の脇にヘルペスが出来たようだ。
ここんとこ３週間、胃の調子が悪い（と言いながら飲んでいる）。
やっと熱の花として外に出た。
これで快復するだろう。
私は常に楽観主義。

夕方、ムックをカンガルーだっこに入れて
自転車でブラブラ。
緑道公園に花見のボンボリがぶら下がっている。
陽当たりのいいところでは３分咲き（写真小）。

向こうからシーズを２匹連れている男性が来る。
よく見たら昨晩、居酒屋「Ｍｅ」で会った
カーペット壁張り屋のＡさんだった。
作業ズボンはペンキだらけ。
「どうも！」と挨拶。
「ああ、どうも、犬ばかり見ていたので気が付かなかった」
Ａさんは私が何処であった男なのか理解して
いない。

連れ歩いているシーズ犬は２匹とも雄で９年になるそうだ。
「じゃあ、また」と言って別れたが
Ａさんは「何処で？」とまだ悩んでいるだろう。
昨晩は背広ネクタイ姿だった。

写真は陸橋の階段（ムックの写真を
入れないと機嫌の悪い人がいる）。
ムックは自転車の車輪が通る細い道を
スタスタと歩く。