蕎麦屋にて

osyousan2006-03-15



出勤途中、M整形外科の前を通ると
丁度マッサージ師の男性が白い杖を突きながら
入るところだった。
彼は階段を避けて裏のドアに向かった。
さすが慣れているなあ、と思った瞬間、
小さな段差につまずいてよろけた。


慣れているとは言え、目が見えないのは
不自由である。
それを健常者がカバーするのが共同体。
儲けのためにホテルを改築する東横イン
とんでもない企業であ。


昼、日本蕎麦屋「A」に行く。
盛り蕎麦を注文した。
読みたいスポーツ新聞を左官屋のオニイチャンが
食べながら読んでいる。
そして食べ終わって伝票と新聞を持ってレジに
向かう。
あの新聞を読もうと待ちかまえていた。


左官屋は新聞を棚に置いた。
その途端、すぐそばのオヤジが新聞を
持っていった。
ガッカリ。


ここの盛り蕎麦はウズラの卵が付いている。
その卵をカットするハサミつき(写真)。
初めからそば湯の器がついている。
蕎麦、ツユともに旨い。
所謂、私好みである。
蕎麦は機械で作っているようだがそれでも結構だ。
しかし、一番好きな蕎麦は近所の「あづまや」だが..。


昔、飲んだ後「あづまや」のカレー南蛮蕎麦が食べたくて
よく寄ったもんだ。
すると顔なじみの店主がお煎餅や食後のコーヒーを
出してくれる。
これには困る。
カレー南蛮が食べたくて来ている。
腹がいっぱいで、煎餅やコーヒーの入る隙間はないのだ。


昨日、食べたうるさい女将の店「K」の蕎麦は手打ちで太さも不均等。
それはそれでいい。
茹でたての水気がたっぷりの蕎麦も捨てがたい。
何しろ秋津の飲み屋で会った建築屋が旨いと言っていたくらい。
蕎麦は甲高い声を出す女将じゃなくて旦那が作る。
旦那は蕎麦を作ると店を手伝わない。


おっと、今日の話題は「蕎麦屋A」である。
うずらの卵をタレに入れると
最後に飲むそば湯が白濁する。
だからうずらの卵は最後に飲む。


食後、胃腸薬を飲むために店のおばちゃんに
「お冷やください!」と頼む。
お茶は最初から出ている。
お茶で薬は飲まないほうがいい、と思っている。
本当は「薬を飲みたいので、お冷やを下さい」と
言うべきだが、周囲もいるので簡単な言葉にした。


おばちゃんが氷水が入ったコップを持ってきてくれた。
心の中では「たった450円の盛り蕎麦でウルサイ客だな..」と
思っているかも。
ポケットから財布を出して薬のビニール袋を出そうとした。
何しろ4種もあるからママがビニール袋で朝、昼、夕と
小分けしてくれている。


だが、ない。
財布の中にビニール袋がないのだ。
クリニックで薬を貰ったのは先週水曜日。
それから一週間分の薬だから今日の朝で終わっていた。
爺はボケてるなあ。
しょうがないのでお冷やを一気飲みした。
胃はほぼ快復しているようだ。


食後、信用金庫に行く。
ATMで金を下ろす。
フロアーを見たら都市銀行とは雰囲気が違う。
実にのんびりしている。
でもこのほうが好きである。


武蔵野線沿い街路樹のモクレンが大分膨らんできた。
夕陽をバックにデジカメした(写真小)。


珍しく10時前に風呂に入る。
風呂にはいつもラジオを持ち込む。
私の風呂はカラスの行水だが、
ラジオを聴きながら入るのが好きだ。
NHKでJAZZが流れていた。
司会は写真家の浅井慎平だった。


10時になるとTBSラジオでアクセスが始まる。
今夜は宮崎哲弥
この番組もいい。


実は明日から六連休。
心がゆるんでいる。