秩父、四阿屋山

osyousan2006-03-11





今日は山登りで秩父の四阿屋山(アズマヤサン)に行く。
天気はいい。
東武線で羽生までゆったりと行く。
目の前に「夕暮れて人の声のあたたかさよ」という
浅草神谷バーポスターがある。
ポスターのバックは隅田川の川面に映るネオン。


私はリュックからオニギリを出す。
そして缶ビールをグビッとやる。
早朝の電車旅行はいつもこのパターン。


羽生から秩父線に乗り換え。
ここから三峯口まで34も駅がある。
のんびりと車窓を見ていたら、突然急停車した。
電車の直前を男が横切ったのだ。
その姿を見たら肩にタオルを巻いた木工職人。
線路際に大きな製材所がある。
一時間に2本くらいしか姿を現さない電車は
無視しているようだ。


三峰口に5人が集まった。
そこからMさんの車で薬師堂まで。
杉林もあるので私はマスク着用した。
枕木の階段が続く。
これがけっこうキツイ。
その後は岩場があり鎖を使って直登。
鎖場には「岩を落とさないで」という注意書き。


頂上はかなり狭い。
頭に雲をかぶった両神山や二子山が見える(写真)。
ここは昼食する場所がないので
展望広場まで下りる。
途中、大声でしゃべる男達がいた。
話の内容では静岡の市会議員のようだ。


展望広場は蝋梅(ロウバイ)が咲いていた。(写真)
その足元には真っ黄色な福寿草が群生している。
あずまやを見つけてその中で昼食。
「あずまやで 眺める山は アズマヤサン」
ここでもリーダーの持ってきてくれた
ワインに舌鼓を打つ。
ママが作ってくれた一夜漬けは完売した。


福寿草が咲く一帯は網で囲いがしてある。
心ない観光客が持って行くからだ。
その外側に電線が張り巡らせてある。
これはイノシシ避け。
そう言えば崖下に「イノシシが岩を落とすので注意」という看板があったっけ。


Mさんの運転する車に乗って両神神社まで戻り
薬師の湯をのぞく。
いやあ、車が止められないほどの満員。
山登りの後は温泉というのが理想だが諦めた。


そして車で10分くらい走ると節分草園がある。
入園料300円。
セツブンソウとは初めて聞く名前である。
とても小さなキンポウゲ科多年草
その名の通り節分に咲くそぅだ。
まあ写真を見て。


出口でやまうどと手作り味噌を買う。


車で来たMさんと別れて西武秩父駅から乗る。
当然、車内ではアルコール。
私は秋津駅で下りる。
ここから数分歩くと新秋津駅がある。
まだ明るい。


駅前の「サラリーマン」という大衆飲み屋に入った。
席はすべてカウンター。
サラリーマンという半天を着た従業員が6人もいる。
みんな威勢がいい。
私の隣りに来た中年の男性が右手を包帯で
グルグル巻にしていた。
顔なじみの従業員が箸の代わりにフォークを
持ってきていた。


「いつも聞かれるでしょうが、どうしたんですか?」と
話しかける私。
「酔っぱらって転んだんですよ」と人の良さそうなオジン。
私より2歳したでサラリーマン現役だった。


今度は右隣に30後半の女性が座る。
長い髪で化粧が濃い。
口元に色ぼくろ。
赤いラークを美味そうに吸っていた。
「男の中に貴方みたいな綺麗な人、珍しいですね。」
と酔ったついでに話しかけた。
「ここが好きなんです。今日で5回目です。」と
フランクに答えた。


包帯オヤジがにごり酒を飲んだので私も
「それ、お願い」と注文。
すると色ぼくろねえチャンもにごり酒だった。


いい気持ちになって電車に乗る。
この状態では当然寝てしまう。
気が付いたら3つも乗り越し。