かすかべ湯元温泉にて

osyousan2006-02-22



休んで温泉へ行く。
温泉と言っても健康ランドに毛が生えたような
近くのかすかべ湯元温泉である。


2,300円の入場料が1,500円になる割引券がある。
受付カウンターで割引券を見せたら
「今日はサービスデーで1,000円です、その券は
次回にお使いください」と言われた。
ハイ、おっしゃるとおりにします。


履き物ボックスの鍵が取り上げられて、
引き替えにロッカーの鍵とタオル引換券が渡された。
引換所は温泉の入り口にある。
タオル大小と浴衣をワンセットにして山高く積まれていた。
私の前の女性3人が「歯ブラシも、お願い」と言う。
食事した後、温泉で歯を磨く魂胆。


ここの温泉は茶色である。
まず大きな湯船にゆったりと入る。
その後は泡がぶくぶくでているところ。
客の8割が年寄りで60歳以上。
いちもつに自信のある人はタオルで
前を隠さず闊歩している。
当然私は前を隠しているのだ。


頭と体を洗ってその後はサウナ。
そのころになると12時。
あがって鏡に我が姿を映す。
やっぱり年をとったなあ。
腹が出た姿は親父にそっくりだ。
「湯上がりに 映す老体 どこの人?」


2階の宴会場にのぼる。
明るい外界が見える窓際の席に座る。
まだ舞台でのカラオケは始まっていない。
1時からだそうだ。


生ジョッキ大!とおばちゃんに声をかけた。
つまみは五目焼きそば(固焼きそば)と餃子。
70歳くらいの夫婦と30半ばの娘がいた。
運ばれたチャーハンを母親が3等分している。
そうすると沢山の種類が食べられるんだね。


持ってきた資料に目を通す。
内容は秘密。
筆記用具を忘れた。
手をあげておばちゃんを呼ぶ。
「すみません、ペンを貸して下さい」
水商売顔のおばちゃんが胸に差したボールペンを
貸してくれた。
返すのに名前を見たら「ダテハナ」さんという
珍しい名。


暫くしたらエンピツを持ってきてボールペンと
取り替えられた。
やっぱりボールペンは必要なのだ。
ダテハナさん、紙にメモ書きしておいた名を見て
「あら、えらいのね」と誉める。


一杯の飲みながら勉強(?)すると結構
頭に入るもんだ。
昔、喫茶店に仕事を持ち込んでやった
ことがあるが..。


私の斜前に同年輩のオヤジが座る。
中ジョッキに「かき氷り」を注文した。
えっ!ビールにイチゴのかき氷!
こんな人にはもう会えないだろう。
「一期一会」


後ろを見たら徐々に客が入ってきた(写真小)。
圧倒的に赤い浴衣の女性が多い。
その中に体を二つに折って眠っているお婆がいた。
研ナオコ志村けんが演じるお婆ちゃんそのもの。


カラオケが始まる。
ここでは1曲210円。
司会と曲のセットを一人でやっているのは中年男性。
こんな職業も楽しそうで、いいなあ。


いい気持ちになってムービー室に入る。
映画の大画面は写りが悪い。
それに声も小さい。
殆どの人が寝ているから子守歌のようだ。
私もここで小一時間眠った。


家に帰るとムックがスリッパをくわえて
大喜び。
今朝はシャープペンをくわえたので
慌てて取ろうとしたら小さく唸って離さない。
その仕草が可愛い!(写真大)
他人が見たら顔をペンが貫通して見える。


そうそう、ムックとママが読売ガーデニング
載った(小さく)。
主役は玄関外にある寄せ植えの鉢。
「さわやかで賞」
読売新聞をとっている方は見てちょーだい。